DelphiとC++Builderの新バージョン。Windows、MacOS、iOS、Androidアプリ開発対応、マルチコア最適化も。エンバカデロ
エンバカデロ・テクノロジーズは、Delphiの最新版「Delphi XE7」、C++ Builderの最新版「C++ Builder XE7」などを含む統合開発環境のパッケージ「RAD Studio XE7」を公開しました。
最大の特徴は、Windows、MacOS、iOS、Androidに対応したアプリケーション開発の対応です。従来から備えているビジュアル開発環境上でコンポーネントをドラッグ&ドロップしていく作業を中心にしてアプリケーションの開発を進められるため、従来のスキルを活かしたままモバイルデバイスに対応したアプリケーション開発に対応できます。
デバイスごとに最適化した画面設計が可能
また、新バージョンではマルチデバイス向けのユーザーインタフェイス開発が強化され、基準となるプラットフォームの画面設計を基に、画面の大きさやルック&フィールなどが異なるデバイスごとに、ボタンの位置や文字列などを含めた画面設計をカスタマイズすることができるようになりました。それぞれのデバイスに最適化した画面を持つアプリケーションを効率よく開発できます。
また、内蔵されているコンパイラはそれぞれのプラットフォームに対応したネイティブコードを生成するため、高い性能を持つアプリケーションを開発できます。新バージョンではマルチコアに最適化されたコードの生成にも対応したため、最新のプロセッサの性能を十分に発揮させることができます。
また、モバイルデバイスからのリクエストをOracle DatabaseやSQL Server、DB2、MySQLなどのデータベースアクセスに変換、仲介するミドルウェア「Enterprise Mobility Services)対応、モバイルデバイス間やPCとのBluetooth通信やWi-Fi通信の実装などの新機能も備わっています。
エンバカデロ・テクノロジーズ日本法人代表の藤井等氏はRAD Studio XE7の発表にあたり「エンバカデロは、従来のWindowsアプリケーション開発のやり方で、モバイルアプリケーション開発もできるように取り組んできた」とし、受託開発などですでにWindowsなどでのアプリケーション開発ノウハウを持つ企業が、そのスキルを活かしつつモバイルデバイス対応などへと広げていくのに適した製品である点を強調しました。
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