次期Windows Serverの新機能、ローリングアップデート、SDN対応、レプリケーション強化など
次期Windowsとなる「Windows 10」のテクニカルプレビュー公開と合わせて、次期Windows Serverと次期System Centerのテクニカルプレビューも公開されています。
- Windows Server Technical Preview | TechNet Evaluation Center
- System Center Technical Preview | TechNet Evaluation Center
Windows 10では復活したスタートメニューなどが話題になっていますが、次期Windows Serverではどのような新機能が追加されているのか、マイクロソフトのServer & Cloud Blogにポストされた「An early look at the future of the datacenter from Microsoft」でその一部が紹介されています。
マイクロソフトは以前から「クラウドOSビジョン」を掲げ、マイクロソフトのテクノロジーで構築されたMicrosoft Azure、サードパーティが提供するWindows Server対応のクラウド、そしてオンプレミスのWindows Serverが連係して一貫したプラットフォームとなることを目指しています。
次期Windows Serverでもこのことを踏まえて開発されており、よりクラウドの運用に適した機能が追加されていると説明されています。以下がその「ほんの一部」だとして紹介された機能。
クラスタのローリングアップグレード
仮想化ハイパーバイザのHyper-Vのクラスタで構成された次期Windows Serverでは、アプリケーションを止めることなく順番にサーバのパッチ当てなど、ローリングアップデートが実現できる。
Software-Defined Networking対応
Software-Defined Networkingに対応した新しいネットワークコンポーネントと、それを構成、管理するためのネットワークコントローラーも搭載される予定。
新しいストレージのレプリケーションによる同期機能
幅広いストレージにおいて最小限の負荷でレプリケーションを行い、ストレージの同期をとることでより可用性を高める。
リモートデスクトップ
OpenGL/OpenCLをサポート。
Microsoft Azureで評価も
次期バージョンのWindows Server/System Centerのテクニカルプレビューは、ダウンロードして自分のマシンにインストールしなくとも、Microsoft Azureのギャラリーで公開されているため、そこから簡単にクラウド上で評価することもできるようです。
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