vSphere 5.5、インメモリデータベースSAP HANAの正式動作環境に、vMotionなどにも対応。SAPとVMwareが発表
SAPとVMwareは、vSphere 5.5の仮想化環境でSAP HANAを本番環境として利用可能だという発表を5月6日に行っています。
単にvSphere上でHANAが動作するだけでなく、SAP HANAによるvMotion対応も行われるとのことです。
- SAP HANAアプライアンスもしくはSAP HANA用データセンターで承認されたハードウェアでvSphere 5.5の仮想環境におけるSAP HANAをサポート
- 最大1テラバイトメモリ、32物理コアをvSphereインスタンスごとにサポート
- SAP HANAはvSphereのvMotion、Distributed Resource Scheduler(DRS)、VMware High Availability(HA)をサポート
これらの利点をプレスリリースでは次のように説明しています。
SAP HANA support of VMware vSphere 5.5’s virtualized environment will help further simplify and streamline data center operation for customers implementing a data center virtualization strategy. It will also accelerate provisioning of new SAP HANA instances for production use. SAP HANA customers can benefit from increased infrastructure utilization, agility and productivity with the combined solution.
vMware vSphere 5.5の仮想環境によるSAP HANAサポートは、顧客にとってデータセンターの運用をシンプルかつ効率的にする助けとなるでしょう。またSAP HANAのインスタンスを新たに展開することを促進することにもなります。SAP HANAの顧客は両者を組み合わせることでインフラの利用率を高め、迅速かつ生産性を高めることにつながります。
SAPは仮想環境における大規模システムや業務アプリケーション対応に積極的、一方でSAPも以前から同社業務アプリケーションの仮想環境への対応に積極的でした。両者の思惑が一致したことが今回の発表につながったのだといえるでしょう。