[速報]VMware、仮想化ソフトとx86サーバを統合した「VMware EVO」発表。共有ストレージを用いない構成を提供。VMworld 2014
米サンフランシスコで開催中のイベント「VMworld 2014」において、VMwareはソフトウェアとハードウェアを統合する新しいブランド「VMware EVO」を発表しました。
VMware EVOは、同社のソフトウェアとハードウェアパートナーのx86サーバとを組み合わせた仮想化統合インフラのブランドで、同社が「ハイパーコンバージド インフラ」と呼ぶもの。物理的な共有ストレージを用いず、x86サーバおよび内蔵ストレージとvSphere、Virtual SAN、同社の管理ソフトウェアなどを用いるシンプルな構成が特長。
EVOブランドで最初に展開されるのは2Uから4U程度の大きさのサーバで提供される「EVO:RAIL」アプライアンスで、ハードウェアのパートナーとしてデルやEMC、富士通などが挙げられています。
さらにEVOブランドの第二弾として登場予定なのが、ラックスケールでx86サーバとソフトウェアが統合された「EVO:Rack」です。EVO:RackにはvSphere、Virtual SANなどに加え、vCloud Suite、ネットワーク仮想化のNSX、さらにトップオブラック用のスイッチなども統合され、クラウド規模の展開も可能になっています。EVO:Rackは現在テクニカルプレビュー。ハードウェアパートナーも未定です。
ハードウェアとソフトウェアが統合された状態で提供されるEVOは、Software-Defined Data Centerを実現するもっとも迅速な方法とVMwareは説明しています。EVOブランドの製品はVMwareからではなくハードウェアパートナーが展開することになっています。
VMworld 2014
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