オールフラッシュストレージを使った分だけ従量課金。Violin Memoryが新料金体系を発表

2014年7月18日

フラッシュストレージの新興ベンダ、米Viloin Memoryは、同社のWindows Storage Serverベースのオールフラッシュストレージ「Windows Flash Array」について、利用した容量に応じて課金する新しい料金モデルの追加を発表しました

“The pay-as-you-grow option lets customers immediately benefit from WFA enterprise data services and performance capabilities while aligning capital expenditure with capacity as it is consumed.”

使用量増加に合わせて支払うという選択肢は、お客様にとってWindows Flash Arrayの企業向けデータサービスと性能という利点を、利用容量と支出を両立させつつ、すぐに得ることができるものです。
-- 「Violin Memory - Violin Announces New Pay-as-You-Grow Capacity Pricing Option and New Models for Windows Flash Arrays」から

技術の進化による価格低下とは別の選択肢

従量課金が可能となるWindows Flash Arrayは、Xeon E5と24GBかそれ以上のメモリを搭載した2つのノードを内部に持ち、Windows Storage Server 2012 R2を使用して構成された企業向けのオールフラッシュストレージ。クラスタ構成により最大280テラバイトまで扱え、サーバからはSMB 3.0、NFS 3.0/4.1などのプロトコルで接続可能です。

Windows Storage Serverベースのため、Hyper-VやWindows Serverなどが備える仮想化やバックアップなど多様な機能にネイティブで対応し、Microsoft Azure Recovery Serviceとも統合されクラウドによるディザスタリカバリにも対応するなど、高性能なストレージを必要とするWindows環境に適しています。

フラッシュストレージは、記憶媒体となるNANDフラッシュメモリの生産増大と大容量化による価格低下が進み、またストレージベンダもデータ圧縮技術や重複排除などの技術を積極的に採用することでバイト当たりの単価を論理的に下げるべく努力していますが、まだ高価なハードウェアであることは事実であり、それが導入のハードルを高くしています。

Violin Memoryの容量に応じた課金体系の発表は、こうした技術的な価格低下への努力とは別に、価格モデルの変更による価格低下の方策として興味深いものでしょう。

ストレージの従量課金はすでにIBMがハイエンドストレージで発表しており、またクラウドでは以前から容量やトラフィックなどに応じた従量課金が一般的になっています。今後オンプレミス向けのハードウェアでも従量課金の選択肢が広がるかどうか注目されます。

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