SUSE、Cephベースの分散ストレージ「SUSE Storage」ベータ版を発表
SUSEは、オープンソースとして開発されている分散ストレージ「Ceph」をベースにした「SUSE Storage」のベータ版を発表しました。
Cephはストレージを備えた複数のLinuxサーバを束ねて巨大なストレージに見せる分散ストレージを実現するソフトウェアです。数ペタバイトにまで容量を増やせる高いスケーラビリティと、自己管理機能および自己修復機能を備えているのが特長。
オブジェクトストレージとしてだけでなく、ブロックストレージやファイルシステムとして利用することもでき、OpenStackで利用するストレージとして注目が高まっています。
SUSEのプレスリリースでは、SUSE StorageはCephのFireflyリリースをベースとし、主な機能として、キャッシュ階層化、シンプロビジョニング、遠隔レプリケーション、コピーオンライト方式のクローン作成、イレイジャーコーディング(消失訂正符号)などを備えていると説明されています。
Cephの開発はIntank社が中心になって行われていましたが、今年(2014年)5月にInktankはRed Hatに買収されています。
SUSE Storageは2015年上半期中に提供開始予定。
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