Salesforce.com用ビジュアル開発ツール「SkyVisualEditor」、Salesforce1対応でiOS/Androidアプリで稼働へ、テラスカイ
Salesfoce.comのカスタマイズやForce.comなどのクラウドアプリケーション開発では、一般的にSalesforce.comのクラウドで提供されている開発ツールを用いることになりますが、それをより簡単にするためビジュアルな開発ツールを提供しているのがテラスカイです。
同社の「SkyVisualEditor」は、マウスのドラッグ&ドロップなどを用いてSalesforce.comのクラウド上で実行できるアプリケーションを開発できます。「現場のセールスアシスタントでも画面が作れる、ExcelやNotesで実現していたようなエンドユーザーコンピューティングができるのではないかという意図でこの製品を作った」(テラスカイ 代表取締役社長 佐藤秀哉氏)。
SkyVisualEditorはすでに損保ジャパンや日本郵便、キヤノンマーケティングジャパンなどでSalesforce.comのクラウドアプリケーション開発に活用されている実績があります。
モバイルアプリケーション用のUIにも対応
そのSkyVisualEditorがバージョンアップし、Saleseforce.comの新プラットフォーム「Salesforce1」に対応すると発表されました。
Salesforce1の特徴の1つがモバイル対応の強化です。これまでSalesforce.comのアプリケーションではPC、モバイルデバイスともWebブラウザからの利用が中心でしたが、Salesforce1では「Salesforce1」用のiOS/Androidのネイティブアプリケーションが用意され、そのモバイルアプリケーション内でユーザーやサードパーティが開発したアプリケーションも実行できます。
これによってモバイルに特化したタッチ対応のユーザーインターフェイスなどを実現する機能がSalesforce.comのプラットフォーム側にも追加されています。
SkyVisualEditorの新バージョン「SkyVisualEditor3.5」では、このモバイル対応したSalesforce1に対応、ユーザーインターフェイスなどの新機能を活用したSalesforce1対応モバイルアプリケーションを開発できるのが大きな特徴です。
Webブラウザの利用を想定してたためにマウスオーバーで表示されたツールチップやヘルプなどがタッチで表示できたり、別画面に遷移して表示されていた関連データをポップアップで表示するなどの機能のほか、画面の特定項目を動的に表示/非表示にする機能、画面上のビジュアルをスライドショーのように切り替えて表示できる機能、PDF画面内での手書きコンポーネント対応などの機能も追加されています。
また、Salesforce1のモバイルアプリケーションがオフライン対応する際には、SkyVisualEditorの方でも対応していく予定とのことです。
SkyVisualEditor3.5は7月13日リリース予定。
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