SDNのオープンソースプロジェクト「OpenDaylight」が、最初の正式バージョンとなる「Hydrogen」を公開。SDNコントローラ、ネットワーク仮想化、マルチテナントなどを実現
Software-Defined Networkを実現するためのソフトウェアをオープンソースで開発することを目的にシスコ、マイクロソフト、IBM、VMware、Brocade、Juniperほか、IT業界の主要なプレイヤーが集まり、The Linux Foundationがホスト役となった「OpenDaylight」プロジェクトが、最初のバージョンとなる「Hydrogen」(コード名)を公開しました。誰でも無料でダウンロードし、利用できます。
OpenDaylightプロジェクトが対象とするソフトウェアは、ネットワーク全体を制御するためのSDNコントローラと、そのSDNコントローラを活用するネットワークアプリケーション、物理スイッチや仮想スイッチなど制御するプロトコル、仮想スイッチなどが含まれます。
SDNコントローラやOpenFlowプラグインなどを公開
今回公開されたHydrogenでは、OSGiベースでプラグインによって拡張可能なSDNコントローラ、OpenFlowプラグイン、OpenFlowプロトコルに対応したアプリケーション開発のためのライブラリ、Open vSwitchなどをコンフィグレーションするためのOVSDBなどが含まれています。
Hydrogenには基本となるBase Editionのほかに、Base Editionの全機能を含み、さらに仮想ネットワークによるマルチテナントネットワーク構築に対応した「Virtualization Edition」、事業者向けにBGPやSNMPなどに対応した「Service Provider Edition」の3 つがあります。
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