SAPとマイクロソフトがクラウドで協業強化。SAP ERP、Sybase(現SAP ASE)、SAP HANAなどを含むSAPの主要ソフトウェアを6月末までにAzureで正式サポートへ
米マイクロソフトと独SAPはクラウドとモバイルの分野で協業を強化することを発表しました。
取り組みの1つとして、SAPの主要な業務ソフトウェアをMicrosoft Azureに対して6月末までに動作保証することを明らかにしています。
By the end of June, SAP will certify a number of their business applications to run on Microsoft Azure, including SAP Business Suite software, SAP Business All-In-One solution, SAP Mobile Platform, SAP Adaptive Server Enterprise (SAP ASE) and the developer edition of the SAP HANA® platform.
6月末までに、SAPは多数のビジネスアプリケーションをMicrosoft Azure上で動作保証する予定です。SAP Business Suite、SAP Business All-In-One、SAP Mobile Platform、SAP Adaptive Server Enterprise、およびSAP HANAプラットフォーム開発者版が含まれます。
(「Connecting Microsoft’s mobile and cloud solutions to the universe of data in SAP software」から引用)
これによりMicrosoft Azure上でSAP ERPを含む業務アプリケーションを利用可能になります。興味深いのは、インメモリデータベースのSAP HANAが開発者版になっているところで、おそらくSAP ERPを含むSAP Business SuiteのバックエンドデータベースとしてはAzure SQLデータベースを使うか、SAP ASE(旧Sybase)か、昨年利用可能になったOracleを使う、ということになるのでしょう。
これまでSAP ERPなどはAmazonクラウド上での動作が保証されていました。これで基幹業務ソフトウェアをクラウドへ移行する選択肢がまた増えたことになります。
マイクロソフトとSAPはモバイル分野でも協業。SAP Mobile PlatformとSDKについてWindows Phone 8.1への対応を勧め、2014年中にプレビュー版、2015年に正式版をリリーする予定だとしています。
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