Red Hat Enterprise Linux 7がリリース。Dockerサポート、カーネル3.10、MariaDB 5.5、XFSデフォルトなど
米Red Hatは同社のLinux OS最新版「Red hat Enterprise Linux 7」のリリースを6月10日付けで発表しました。
Red Hat Enterprise Linux 7は、Fedora 19とlinux kernel 3.10がベースとなっており、WindowsのActive DirectoryやWindows domainなどとの相互運用性の向上、コンテナ型仮想化のDockerサポート、デフォルトのファイルシステムにXFSを採用などが主な特長。
Red HatはRed hat Enterprise Linux 7を、ハイブリッドクラウド環境での稼働に適した機能を提供したと、プレスリリースで説明しています。
Red Hat Enterprise Linux 7 offers a cohesive, unified foundation that enables customers to balance modern demands while reaping the benefits of computing innovation, like Linux Containers and big data, across physical systems, virtual machines and the cloud – the open hybrid cloud.
Red Hat Enterprise Linux 7は統合された基盤であり、それはお客様の最新の要望でもある、物理マシン、仮想マシン、そしてクラウドやハイブリッドクラウドに広がるLinuxコンテナやビッグデータなどの利点を取り込むという要望を適切に可能にします。
Dockerサポート、MariaDB 5.5、XFSがデフォルトに
Red Hat Enterprise 7の新機能の概要については、同社の森若和雄氏による分かりやすいスライド「Red Hat Enterprise Linux 7 の新機能」が公開されています。ここではそれを基に、いくつかポイントを抜き出してみます。
Fedora 19とlinux kernel 3.0がベース
x86_64、IBM POWER、IBM System z対応
Linuxコンテナ機能
linuxカーネルのnamespace、control group、SELinuxを利用したリソース切り分け、およびRHEL7上で動作するDockerパッケージを提供し、Dockerによる管理が可能
主なソフトウェアのバージョン
Apache httpd 2.4.6/ Tomcat 7.0.42 / MaridaDB 5.5.35 / PostgreSQL 9.2.7 / SQLite 3.7.17 / memcached 1.4.15 / OpenJDK 1.7.0.51 / Perl 5.16.3 / PHP 5.4.16 / Python 2.7.5 / Ruby 2.0.0.353 / BCC 4.8.2
ファイルシステム
XFSがデフォルトになり500TBまでサポート
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