Pure Storage、「FlashStack CI」で垂直統合サーバへ参入。シスコのUCSサーバとVMwareを自社ストレージに統合
オールフラッシュストレージの新興ベンダであるPure Storageは、シスコのUCSサーバとVMwaerの仮想化ソフトウェアに自社ストレージを組み合わせた垂直統合サーバ「FlashStack Converged Infrastructure」(FlashStack CI)を発表しました。
製品ラインは仮想デスクトップ向けと仮想サーバ向けの2つ。
仮想デスクトップ向けの「FlashStack CI for Virtual Desktops」は、Pure Storage 400とシスコのUCSブレードサーバ、VMware vSphere 5.5とVMware Horizon 6の構成。1ラックで数百から最大3000までの仮想サーバを提供可能。
仮想サーバ向けの「FlashStack CI for Virtual Servers」は、Pure Storage 400とシスコのUCSブレードサーバ、VMware vSphere 5.5の構成。1000以上の仮想サーバを提供可能。
FlashStack CIはPure Storageの代理店を通じて販売とサポートが一元的に行われます。同社はストレージ専業ベンダからサーバベンダへと新たな成長への道を踏み出したことになります。
EMCの後を追うPure Storage
PureStack CIのためにサーバを提供しているシスコは、フラッシュストレージ分野でPure Storageと競合するEMC、VMwareと3社で合弁会社VCEを立ち上げ、垂直統合サーバに取り組んでいました。
しかしVCEは、今年10月にEMC傘下へと位置づけが変わり、実質的にEMCによる垂直統合サーバの取り組みとなっています。そしてPure StorageはEMCの後を追うように、シスコからサーバとネットワーク機器の提供を受け、ストレージ専業ベンダから垂直統合ベンダへの一歩を踏み出しました。
フラッシュストレージはすでにほとんどのベンダが製品を展開しており、差別化が少しずつ難しくなってきている一方で、仮想化はサーバとストレージがいままで以上に密接に連係して稼働することを求めるようになってきました。EMCもPure Storageも、ストレージの次の柱として垂直統合サーバ分野を選んだのは、そうした背景があるからではないでしょうか。
あわせて読みたい
Androidアプリが開発可能になったGo 1.4が正式リリース
≪前の記事
2014年11月の人気記事「フル機能の無料版Visual Studio Community 2013公開」「まるでクラウドで走るマクロ言語AWS Lambda発表」「Linux版の.NETをDocker上でデモ。Visual Studioからリモートデバッグ可能」ほか