オープンソースのPaaS基盤「OpenShift Enterprise 2.1」リリース。PaaS自体に加えミドルウェアもRed Hatがサポートへ
オープンソースで開発されているPaaS基盤ソフトウェア「OpenShift」の最新版となる「OpenShift Enterprise 2.1」のリリースをRed Hatが発表しました。
OpenShiftは、Java、Ruby、PHP、Perl、Pythonなど複数の言語、MySQLやMongoDBなど複数のデータベースなどをサポートするのが特徴で、コミュニティ版となる「OpenShift Origin」、Red Hatが製品として提供する「OpenShift Enterprise」、そしてRed Hatがクラウドサービスとして展開している「OpenShift Online」の3種類があります。
オープンソースのPaaS基盤はもともとVMwareが開発していたCloud Foundryと、Red Hatが主導して開発を行っているOpenShiftの2つがよく知られています。
OpenShiftと一緒にMySQLやPHPなどもサポート
OpenShift Enterprise 2.1では、OpenShift自身に加え、OpenShiftと一緒に提供されるMySQLやPHP、Python、MongoDBなども合わせてRed Hatによってサポートされると説明されています。サポート対象に含まれるのは、MySQL 5.5、PHP 5.4、Python 3.3、MongoDB 2.4。
For OpenShift Enterprise, we insure that your support license is not only delivering security fixes, bug changes, and technical support for OpenShift; but also offer those same exact things for the content we ship.
OpenShift Enterpriseでは、サポートライセンスにはOpenShiftのセキュリティフィクス、バグフィクス、テクニカルサポートを保証するだけでなく、私たちが提供するコンテンツについても同じものを提供します。
(Red Hat Delivers Powerful New Capabilities in OpenShift Enterprise 2.1)から引用
また、ログの統合機能も追加されています。
With OpenShift Enterprise 2.1, we allow people to choose if they want to remain with local file locations, or leverage rsyslog to consolidate these logs to a central loghost location for the environment.
OpenShift Enterprise 2.1では、ログをローカルファイルに残しておくか、rsyslogを活用してセントラルログホストにログを統合するかを選べるようにしています。
(Red Hat Delivers Powerful New Capabilities in OpenShift Enterprise 2.1)から引用
そのほか、CPUやメモリの利用率などについても統合的に参照可能。ゾーンとリージョンに関する新機能などが追加されています。
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