国内PaaS市場、シェア1位はセールスフォース・ドットコム、2位Amazonクラウド、3位マイクロソフト。年平均30%以上の成長が続く。IDC Japan
調査会社のIDC Japanは、2013年の国内PaaS(Platform as a Service)市場について調査結果を発表しました。
同社によると、2013年におけるPaaS市場のシェアはセールスフォース・ドットコムが1位、Amazonクラウドが2位。3位がマイクロソフト、4位グーグル。「Force.comでいち早く市場に参入したセールスフォース・ドットコムが引き続き市場をけん引するポジションを維持しています」(同社プレスリリースから)。
同社はPaaS市場を以下の4つに分類しています。
- APaaS(Application as a Service)
- DBaaS(Database as a Service)
- BPMaaS(Business Process Management as a Service)
- IPaaS(Integration Platform as a Service)
この4つのうち、2013年の規模はDBaaS市場が113億1300万円(前年比成長率46.4%)、APaaS市場が120億6300万円(前年比成長率39.5%)でPaaS市場全体の9割を占めています。
同社はPaaS市場がクラウドベンダーの注力分野となり、今後も高い成長が続くと予想。2013年から2018年の年間平均成長率は30.7%で、2018年には市場規模が969億6400万円と、約1千億円に近づくとしています。
このような中、今後のPaaSの差別化要因はパートナーやユーザーグループを通じた支援だと同社は指摘しています。「ベンダーは、パートナー事業者やユーザーグループを通じた支援を拡大していくことがPaaSの普及には重要であり、PaaS領域に注力するベンダーが増える中での差別化要素になる」(IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ マーケットアナリストの草地慎太郎氏)。