分散仮想基盤のNutanixが、オールフラッシュ内蔵のアプライアンスサーバ「NX-9000」シリーズを発表
仮想化の技術を用いてライブマイグレーションなどを実現しようとするときには、仮想化の対象となる複数の物理サーバに対して共有ストレージアレイを接続することが一般的な構成となっています。
仮想化基盤アプライアンスを提供するNutanixはこれに対し、物理サーバごとに内蔵したストレージ(いわゆるDAS:Direct Attached Storage)を独自のソフトで複数の物理サーバにまたがるスケールアウト可能な分散ストレージとして共有。従来の共有ストレージアレイを不要とするアプライアンスをリリースしています。
同社のアプライアンスをどんどん並べてつなげていくだけで、サーバもストレージもスケールアウトしていくというアーキテクチャが特長です。
VMwareが今年3月にリリースした「Virtual SAN」もNutanixのようにDASを分散ストレージとして扱う技術を採用し、似たアーキテクチャになっています。
そのNutanixが、内蔵ストレージにフルフラッシュを採用した新モデル「NX-9000」シリーズを発表しました。
それまでの同社のアプライアンスは内蔵ストレージとしてSSDとHDDを搭載。SSDにアクセス頻度の高いデータを自動的に配置することでストレージ性能を高めていました。
今回発表されたNX-9000シリーズはストレージをすべてSSDで構成。アプライアンスの筐体内に2ノードを備え、1ノードあたりIvy Bridge E5-2690v2のデュアル構成と800GBもしくは1.6GBのSSDを6基搭載。256GBもしくは512GBのメモリ容量を持てます。
ストレージは自動的にデデュープと圧縮がかかり容量や転送量を最適化。
NX-9000はフルフラッシュストレージの高性能により、高負荷がかかるOLTPなどの用途に適していると説明しています。
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