NoSQLのAmazon DynamoDBがJSONドキュメントに対応、25GB/月間2億リクエストまで無料枠も拡大
Amazonクラウドが提供している「Amazon DynamoDB」は、フルマネージドのNoSQLデータベースです。ほぼ無限にデータベースをスケールさせることができるため容量のことを気にする必要がなく、固定されたスキーマを持たない柔軟性と、SSDを利用することによる高いスループットを実現。NoSQLでありながら一貫性を制御するオプションも備えています。
まさにクラウドの特長を活かしたサービスであるDynamoDBが、JSONドキュメントをデータ型としてサポートしたと発表されました。
これでDynamoDBのスケーラビリティや性能はそのまま、キーバリュー型だけでなくJSONドキュメントも扱えるようになりました。
キーバリューに加えてJSONドキュメントも
JSONとは、JavaScriptの構文を用いて簡潔にデータを記述する方式。複数のデータに対して柔軟にデータをセットすることなどができます。下記は、今回のサンプルで紹介されているJSONドキュメントの例。キーに対してバリューを並べる簡潔なフォーマットであることが分かると思います。
{
"person_id" : 123,
"last_name" : "Barr",
"first_name" : "Jeff",
"current_city" : "Tokyo",
"next_haircut" :
{
"year" : 2014,
"month" : 10,
"day" : 30
},
"children" :
[ "SJB", "ASB", "CGB", "BGB", "GTB" ]
}
DynamoDBによるJSONドキュメント対応では、このJSONドキュメントを「person_id」をプライマリキーにしてこのドキュメントを丸ごと保存、あるいは読み出しできるのに加え、「last_name」や「next_haircut」などアイテムごとの読み取り、追加、削除、更新などもできると説明されています。
25GB、月間2億リクエストまで無料
JSON対応とあわせてDynamoDB無料利用枠の拡大も発表されました。データ容量が25GBまで、月間で2億リクエストまでが無料で利用できるようになりました。
This is, in other words, enough free capacity to allow you to run a meaningful production app at no charge. For example, based on our experience, you could run a mobile game with over 15,000 players, or run an ad tech platform serving 500,000 impressions per day.
言い換えれば、なんらかの役に立つ本番アプリケーションが無料で利用できると言うことだ。例えば、経験的には1万5000人以上のプレイヤーのモバイルゲーム、あるいは日次50万インプレッションの広告プラットフォームなどである。
(Amazon DynamoDB Update - JSON, Expanded Free Tier, Flexible Scaling, Larger Items)から
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