MINIX 3.3がリリース。1万2700行ほどのマイクロカーネル、ARMサポートとクロスコンパイラなど対応
MINIXは名前から想像できるとおり、LinuxやBSDなどと並ぶUNIX系OSの1つで、もともとはオランダ・アムステルダム自由大学のアンドリュー・タネンバウム教授が学習用のOSとして開発したものです。名前の通りコンパクトな実装や、マイクロカーネルを採用した、いわゆる綺麗なアーキテクチャを備えていることも特長です。
そのMINIXの最新バージョンとなるMINIX 3.3が公開されました。
ARMプロセッサ対応、NetBSD互換性向上など
最新バージョンでもコンパクトな実装とマイクロカーネルアーキテクチャはそのままで、カーネルのコードや約1万2700行。カーネル以外のOSのコードは分離されたユーザーランドで実行されており、例えば実行中にドライバがクラッシュしたとしても自動的に再起動され、アプリケーションの動作には影響しないようになっています。
ユーザーランドはNetBSD互換で多くのNetBSDのパッケージがそのまま動くようになっており、MINIX 3.3ではソースレベルでの互換性をさらに改善。
ARMプロセッサのサポートを開始。ARMプロセッサ搭載のBeagleBoardシリーズで動作します。ビルドシステムではARMとX86のクロスコンパイルを実現。
MINIX 3.3はBSDライセンスで公開されており、誰でも無償でダウンロードし、利用可能です。
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