Meteorがバージョン1.0に到達
オープンソースとして開発されているWebアプリケーションのフレームワーク「Meteor」がバージョン1.0に到達したと発表されました。
Meteorの最大の特徴は「Live updates」と呼ばれる、アプリケーション内の変数の内容がサーバと全てのクライアントでつねに同期している点です。ブラウザなどから入力や変更された変数の値は、自動的にサーバ内のデータベースに反映され、同時にほかのブラウザ上で実行中の同じアプリケーション内の変数の値にも反映されます。変数の内容を動的に画面に反映するテンプレートエンジンの機能も備えています。
つまりデータベースの項目をアップデートしたり、データの変更をチェックするために定期的にブラウザからサーバへポーリングするといったコードは一切不要で、例えばチャットのような、利用者全員がリアルタイムに情報を共有できるアプリケーションの開発が劇的に容易にできるようになります。
また「Hot deploy」と呼ばれる機能では、サーバからブラウザにコードをプッシュすることができるため、ブラウザからコードのアップデートをチェックしたり、リドローをかけたりといった作業も不要にできます。
MeteorはほかにもWebブラウザだけでなくPhoneGapを使うことでiOS/Androidアプリも開発可能。パッケージマネージャやブラウザからMeteorのコードを簡単に試せる「MeteorPad」が用意されるなど、周辺環境も揃えてきました。
Meteorは2012年に登場し、当時は1年以内にはバージョン1.0をリリースする予定でしたが、結局2年弱かけてバージョン1.0に到達したことになります。