「jQuery 2.x→jQuery 3.0」「jQuery 1.x→jQuery Compat 3.0」に。jQueryが新名称と新バージョンへ
JavaScriptのライブラリとして人気のあるjQueryは現在、モダンブラウザのみサポートすることで、より小さく速く安定したjQuery 2.x系と、古いバージョンのWebブラウザを含む幅広いWebブラウザをサポートするjQuery 1.x系の2つが存在しています。
この2つのバージョン表記を、次のリリースから変更することが、jQueryのブログにポストされた記事「jQuery 3.0: The Next Generations」で発表されました。
バージョンは3.0に統一
現在のjQuery 1.9系とjQuery 2.0系は、前述のようにサポートするブラウザが異なるだけで、APIは基本的に互換性があります。
そこで、次のリリースからこの2つは、APIに互換性があることを示すためにバージョン番号を同じにし、名称を変えることになりました。 jQuery 2.x系は次のリリースから「jQuery 3.0」になり、jQuery 1.x系は次のリリースから「jQuery Compat 3.0」となります。下記はjQueryブログからの引用です。
The successor to what is now version 1.11.1 will become jQuery Compat 3.0. The successor to jQuery 2.1.1 will be jQuery 3.0. There are two different packages on npm and Bower, but they share the same version to indicate they have the same API behavior.
バージョン1.11.1の後継はjQuery Compat 3.0。jQuery 2.1.1の後継はjQuery 3.0となる。nmpとBower上では2つの異なるパッケージとして存在するが、同じバージョン表記により両者が同じAPIの振る舞いをすることを示している。
これからはモダンブラウザのみをサポートする方が「jQuery」を名乗り、古いブラウザもサポートするjQuery、すなわちオリジナルのjQuery直系の方が「jQuery Compat」という名称になるわけです。jQueryが登場して約8年、jQueryの内部で大きな世代交代が起きたといえるかもしれません。
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