iOS/Android両対応のネイティブアプリ開発環境「Appmethod」、エンバカデロがリリース。個人向け無償版も発表
1つのソースコードからiOSとAndroidに対応したネイティブなモバイルアプリケーションが開発できるビジュアル統合開発環境「Appmethod」をエンバカデロ・テクノロジーズがリリースしました。
Appmethodは、同社がすでに製品として提供している「Delphi」および「C++Builder」の機能をマルチデバイス向けに絞って再構成したもの。iOS、AndroidのほかWindows、OS Xのネイティブアプリケーションも開発できます。
ビジュアル統合開発環境としての機能はDelphiやC++Builderと同様に、画面にコントロールを配置し、C++もしくはObject Pascal(Delphi言語)でコーディングしていきます。Appmethodには、各OSごとのルック&フィールを動的に生成できるUIコンポーネントライブラリのFiremonkey(FMX)、ソースコードからx86もしくはARMに対応したネイティブコードを生成するコンパイラが備わっているため、1つのソースコードからiOS、Android、Windows、OS Xそれぞれをターゲットにしたネイティブアプリケーションを生成できます。
ライセンス費用は年額3万4000円から。機能が同じ無償版も
Appmethodの特徴の1つが、ライセンス費用が年額になっているところです。個人プランが年額3万4000円、5人を超える組織では年額11万円からのビジネスプランが用意されています。
6月には無償プランの提供が予定されており、個人プランやビジネスプランで提供されるものとほぼ同じ機能のAppmethodを無償で利用できる予定です。
無償版での制限は、言語がC++のみ、対応プラットフォームがAndroidのみで、アプリケーションの起動時にAppmethodのスプラッシュ画面が表示される点です。この制限内であれば、無償版で開発したアプリケーションを有償で配付、販売することも可能。
公開されたAppmethodは、まだ対応言語がObject Pascalのみ。6月にC++のサポート、前述の無償版の提供、Android KitKat(4.4)対応、Google Glassサポート、アプリ内決済と広告対応、モバイルBaaS対応拡大(現在はParseとKinvey)を予定しています。
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