米オラクルがIcehouseベースのOpenStackディストリビューションをプレビュー公開。Oracle LinuxとOracle VM対応
米オラクルは、オープンソースとして開発されているIaaS型クラウド基盤ソフトウェア「OpenStack」のディストリビューションをOracle LinuxとOracle VMと合わせてテクニカルプレビューとして公開したと発表しました。
同社は5月に現在のOpenStack最新版の1つ前の版であるコード名「Havana」をベースにしたOpenStackのディストリビューションを公開していましたが、今回リリースされたのは最新版となるコード名Icehouceをベースにしたもの。
このディストリビューションは、Icehouceを簡単にインストールでき、試すのにちょうどいいと米オラクルは発表で次のように書いています。
This release is a fast and easy way to deploy OpenStack giving customers an excellent starting point to deploy Icehouse and test it in their environment. We made sure that the deployment process remains the same as it was for Havana using few simple steps so anyone ,even with no prior experience with OpenStack, can install and try it out.
このリリースはOpenStackをデプロイする迅速で簡単な方法を提供しており、お客様の環境でIcehouceをデプロイし評価するのに適切な出発点となるでしょう。私たちはデプロイの手順をHavanaと同じようにし、誰にでも数ステップで、これまでOpenStackの経験がなかったとしてもインストールし、試用できるようにしています。
米オラクルは昨年3月にIaaS型基盤ソフトウェアのベンダであるNimbulaを買収し、オラクル製品群と統合すると発表していました。
しかし2013年12月にはOpenStack Foundationに参加してOpenStackと自社製品群との統合を発表。そして本格的にオラクル製品にクラウド機能を取り入れた製品として、5月にSolaris 11にOpenStackを統合することを発表(このときに前述のHavanaベースのOpenStackディストリビューションも公開)。以来、同社はOpenStackをのクラウド基盤ソフトウェアとして位置づけています。
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