IBM、新開発のPaaS「BlueMix」をベータ公開。Java、Node.js、Ruby実行環境とMySQL、MongoDB、MapReduce、モバイルBaaSにGitホスティング、Web開発環境など盛りだくさんの対応。IBM Pulse 2014

2014年2月25日

米IBMのイベント「IBM Pulse 2014」が2月24日(現地時間)にラスベガスで開幕しました。SoftLayerを買収以来はじめて、同社のクラウド戦略を大きくアピールするイベントとなります。

初日のジェネラルセッションでIBMソフトウェアグループ シニアバイスプレジデントRobert LeBlanc氏は、これまで同社がクローズドベータとして開発してきたPaaS型クラウドサービス「BlueMix」(コード名)のベータ公開を明らかにしました。

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コンポーネントを選択し、組み合わせていくBlueMix

BlueMixはSoftLayerをクラウド基盤とし、Cloud Foundryを実行環境にしています。利用可能なコンポーネントがあらかじめ多数用意されており、必要なプログラミング言語、データストアやキャッシュ、データベース、ミドルウェアなどを選択し、組み合わせてプログラミングすることでアプリケーションを構築できます。

fig BlueMixに用意されているコンポーネント

開発言語としてはJava、Node.js、Rubyなどが選択でき、データベースにはMySQLやMongoDB、JSONデータベース、データ分析にはDB2 BLU AccelerationやMapReduceなども利用可能。

プッシュ通知などモバイルアプリケーション向けのバックエンドサービスも用意されており、開発環境としてGitホスティング、そしてOrionをベースにしたWeb開発環境も利用できます。

Robert氏はBlueMIXを「コンポーザブルな環境」と呼び、BlueMixで利用可能なコンポーネントを今後さらに拡充する予定だと説明します。

開発されたアプリケーションは、オープンソースで開発されているCloud Foundryの実行環境で稼働するため、Cloud Foundryの環境さえあれば特定のクラウドに依存することなく実行可能なのもBlueMixの特徴の1つ。

オンプレミスとクラウドのプラットフォームを共通化する

特定のクラウドやプラットフォームに依存しない、これがIBMのクラド戦略の根幹にあるものです。BlueMixがCloud Foundryを実行環境とするのも、このオープン戦略に沿ったものだからです。

IBMは同時に、これまで同社のオンプレミス向けアプリケーションプラットフォームであったPureApplication Systemsで提供していた「ソフトウェアパターン」をSoftLayerに載せたことも発表しました。

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いずれ、これらパターンがBlueMixのコンポーネントと結びついてオンプレミスとクラウドでのプラットフォームの共通化がさらに進み、より柔軟な開発や運用を実現するのがIBMのクラウド戦略の向かっている方向といえます。

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