IBM、クラウド内の専有環境用PaaS「Bluemix Dedicated」発表
米IBMは、シングルテナント向けのPaaS(Platform as a Service)型クラウドサービス「Bluemix Dedicated」を発表しました。
Bluemixは今年の6月にIBMがリリースしたPaaS型クラウドサービス。あらかじめDB2やMySQLなどのデータベースサービス、JavaやRubyなどのミドルウェア、モバイル用APIサービスなど、さまざまなアプリケーションの実行環境、運用環境があらかじめ用意されています。
標準のBluemixはIBMのクラウドデータセンター上で稼働しており、そのデータセンターでは複数のユーザーがデータセンター内のサーバやストレージ、ネットワークなどのリソースを共有しつつBluemixを利用するという、いわゆるマルチテナント型のクラウドサービスです。
今回発表されたBluemix DedicatedもIBMのクラウドデータセンター上で稼働していますが、クラウドデータセンター内で特定のユーザー向けにサーバやストレージ、ネットワークなどのリソースを切り出し、ほかのユーザーとは共有しないシングルテナント環境でBluemixを利用できるサービスです。データセンターへの接続も専用線によるダイレクトコネクトを利用します。これにより専有されたクラウド環境で、ユーザーは自分で環境を構築することなくあらかじめBluemixで用意されたアプリケーションの開発や運用環境がすぐ利用できるようになります。
Bluemix Dedicatedは、シングルテナント環境でも標準のBluemixと同様のサービス、例えばワトソンのAPIやソーシャルデータ分析APIなども利用可能。
クラウドデータセンターとして利用される同社のIaaS型クラウドサービスのSoftLayerは、物理サーバを専有できるベアメタルサービスやネットワークを分離して利用できるプライベートネットワーク機能などを備えており、Bluemix Dedicatedはその特長を活用したものといえるでしょう。
あわせて読みたい
企業内ソーシャルネットサービス、国内市場は2014年に26億円、3年後の2017年には44億円に拡大の見通し、デジタルインファクト
≪前の記事
WindowsネイティブなWebアプリケーションを開発するVisual WAO。無料の開発キットを提供[PR]