IBM、クラウド内の専有環境用PaaS「Bluemix Dedicated」発表

2014年11月26日

米IBMは、シングルテナント向けのPaaS(Platform as a Service)型クラウドサービス「Bluemix Dedicated」を発表しました

IBM News room - 2014-11-20 IBM Brings More Security, Control to Cloud-Based DevOps with new “Bluemix Dedicated” Platform - United States

Bluemixは今年の6月にIBMがリリースしたPaaS型クラウドサービス。あらかじめDB2やMySQLなどのデータベースサービス、JavaやRubyなどのミドルウェア、モバイル用APIサービスなど、さまざまなアプリケーションの実行環境、運用環境があらかじめ用意されています。

標準のBluemixはIBMのクラウドデータセンター上で稼働しており、そのデータセンターでは複数のユーザーがデータセンター内のサーバやストレージ、ネットワークなどのリソースを共有しつつBluemixを利用するという、いわゆるマルチテナント型のクラウドサービスです。

今回発表されたBluemix DedicatedもIBMのクラウドデータセンター上で稼働していますが、クラウドデータセンター内で特定のユーザー向けにサーバやストレージ、ネットワークなどのリソースを切り出し、ほかのユーザーとは共有しないシングルテナント環境でBluemixを利用できるサービスです。データセンターへの接続も専用線によるダイレクトコネクトを利用します。これにより専有されたクラウド環境で、ユーザーは自分で環境を構築することなくあらかじめBluemixで用意されたアプリケーションの開発や運用環境がすぐ利用できるようになります。

Bluemix Dedicatedは、シングルテナント環境でも標準のBluemixと同様のサービス、例えばワトソンのAPIやソーシャルデータ分析APIなども利用可能。

クラウドデータセンターとして利用される同社のIaaS型クラウドサービスのSoftLayerは、物理サーバを専有できるベアメタルサービスやネットワークを分離して利用できるプライベートネットワーク機能などを備えており、Bluemix Dedicatedはその特長を活用したものといえるでしょう。

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