IBMがクラウドマーケットプレイスを開設。セルフサービスでIaaS、PaaS、SaaS購入。オープンソースやサードパーティのサービスも
米IBMは同社やサードパーティのクラウドサービスをセルフサービスを購入できるポータルページ「IBM Cloud marketplace」を発表しました。
同社は先週日曜日の4月27日から明日5月1日まで、ラスベガスでイベント「Impact2014」を開催中。発表はその基調講演で行われました。
IBM Cloud marketplaceでは、同社のIaaSであるSoftLayerのベアメタルサーバから、PaaSであるBlueMix、SaaSとして提供されているデータ分析など、現時点で200種類ものさまざまなサービスを購入できるようになっています。同社のサービスだけでなく、オープンソースのソフトウェア、サードパーティのサービス、BlueMixで使えるコンポーネントなども並んでいます。
無料で利用できるもの、トライアルできるものなどが並んでいますが、全てがセルフサービスになっているわけではなく、一部のサービスはメールで問い合わせと申し込みを行うようになっています。
IBMはこのポータルに対してサードパーティの参加を呼びかけており、同社のクラウドのエコシステムを構築するためのプラットフォームの一部として活用する考えです。
ようやくクラウド業界のルールで戦うための準備が
同社にとって、Amazonクラウドに代表されるようなクラウドの購入方法、つまりコンシューマ向けのサービスのように、ユーザーがクレジットカード情報を登録したポータルからセルフサービスで購入する方法は、決して得意なものではありません。
しかしクラウドのトップベンダーであるAmazonクラウドをはじめ、Microsoft AzureもGoogle Cloud PlatformもSalesforce.comも、先行し成功しているクラウドサービスはほとんどすべてセルフサービスによる購入というスタイルを取っています。
IBMはこのIBM Cloud marketplaceによって、遅ればせながらも同じルールで戦うための準備を本格的に整えてきたといえそうです。
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