IaaSとPaaSの国内成長率は前年比51%増、2014年の市場規模は916億円。3年後には2倍以上に。矢野経済研究所
矢野経済研究所は、国内のIaaS型クラウドサービスとPaaS型クラウドサービスの市場調査結果を発表。2014年には市場規模が事業者売上高ベースで前年比50.9%増の916億円と、大きく拡大するとしました。
同社はIaaSとPaaSを合わせて「クラウド基盤サービス」と位置づけています。このクラウド基盤サービスは2013年から大きく伸び、普及期に突入したと説明。
かつてはECサイトなどWebサービスの基盤として利用したり、バックアップの目的で利用したりといったところが主流であったが、2013年は社内業務システム基盤としての活用が増加している。クラウド基盤利用の事例が増加し、ユーザー企業(利用者)の意識が変わったことでパブリッククラウドの利用拡大が進んだと考える。
(「調査結果の概要」から)
クラウド事業者はクラウドビジネス拡大のために、SIerとの協業によるエコシステムの拡大に動いていると指摘。
クラウドビジネスの拡大には自社クラウド基盤サービスを普及拡大させるエコシステムの展開が重要であるため、各クラウド基盤ベンダーはSIerと協業し、自社サービスを訴求していく関係を構築しようとしている。
今後はクラウド事業者とパッケージベンダーとの協業によるクラウド上でのパッケージソフトウェアの提供拡大や、基幹系システムのクラウド利用、ビッグデータを活用した新規ビジネスでの利用などが市場に貢献し、3年後の2017年には2014年の2倍以上となる2196億円の市場規模になると同社は予想しています。
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