インテル、無償のHTML5アプリ開発ツール「Intel XDK」を刷新。ランタイムエンジンにBlinkベースの「Crosswalk」を採用
インテルは2013年4月に公開を開始したHTML5アプリ開発ツール「Intel XDK」を刷新した、「Intel XDK NEW」を公開しています。
ただし名称に関しては、現バージョンの「Intel XDK」を2月末で提供終了した後には、新バージョンの「Intel XDK NEW」の名称が「Intel XDK」となる方針も合わせて明らかにしました(本記事では分かりやすさのため新バージョンを「XDK NEW」と記します)。
PhoneGapに代わりCrosswalkが採用
Intel XDKはHTML5/CSS/JavaScriptによるアプリケーションの開発環境と、PhoneGapによるビルドシステムを備えており、AndroidやiOSなどのクロスプラットフォームに対応したモバイルアプリケーションを開発することができました。
XDK NEWの最大の変更は、ビルドシステムをPhoneGapから、ランタイムエンジンにGoogleがオープンソースとして開発しているレンダリングエンジンのBlinkを採用した「Crosswalk」に変更したことです。
CrosswalkはBlinkを採用したことで高速なレンダリングとWebGLなどへの対応を実現する一方、iOSへの対応は現時点でされておらず、iOSサポートは後退することになるようです(インテルらしくTizenは対応しています)。
これにあわせて、USBで接続したAndroidデバイスのリモートデバッグ、JavaScriptプロファイリングも可能になっています。
またエディタではオートコンプリート機能も向上しているとのことです。
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