Herokuが「Heroku DX」を発表、Herokuボタン、新ダッシュボード、Postgres強化などをまとめて
PaaS型クラウドサービスとしてクラウド上でRuby on Railsなどの開発環境と実行環境などを提供する提供するHerokuは、従来のサービスを強化した「Heroku DX」を発表しました。
Heroku DXはおもに3つのサービス「Heroku Button」「Heroku Dashboard+Metrics」「Heroku PostgresDbX」で構成されます。Herokuのブログ「Heroku | Introducing Heroku DX: The New Heroku Developer Experience」から、説明を引用しましょう。
Collectively, we call these new features Heroku DX—the next evolution in Heroku’s developer experience. Our goal with these new features—Heroku Button, Heroku Dashboard + Metrics and Heroku Postgres DbX—is to make it faster than ever for developers to build, launch and scale applications.
私たちはこれら新機能をまとめて「Heroku DX」~ Herokuにおけるデベロッパー体験の次の革新~と呼んでいます。これらの新機能、Heroku button、Heroku Dashboard+Metrics、Heroku Postgres DbXで私たちが目指すのは、これまでより速くデベロッパーがビルドでき、スケーラブルなアプリケーションを立ち上げることができるようにすることです。
ボタン一発でHerokuへデプロイできる「Heroku Button」
Heroku Buttonは、Webサイトやブログなどどこにでも設置できるボタンで、このボタンをクリックすると、ボタンに設定されたアプリケーションのソースコードが、ボタンを押した人のHerokuアカウントに自動的にデプロイされる、というもの。ソースコードはGitHub上に置いてあるものを指定できます。
GitHubに公開されているソースコードを簡単にHerokuで試してもらえるようになるという、ちょっと面白いボタンです。Heroku Buttonは8月に発表された新機能です。
Heroku Dashboard+Metrics
新しいダッシュボード画面はより見やすくなり、ドラッグ&ドロップで操作できるなど操作性も高めたとのこと。メトリクスではスループット、レスポンスタイム、エラー、メモリ使用量、CPU負荷などが同一時間軸で表示され、関係が分かりやすくなったほか、インテリジェント機能によって性能やアプリケーションの変更点などを提示してくれるそうです。
新ダッシュボードも8月にベータ公開されています。
Heroku Postgres DbX
従来から提供されていたデータベースサービス「Heroku Postgres」の拡張版。新しい料金プランでは、従来の2倍から3倍の性能を持つデータベースが提供されます。
データベースのダッシュボードも強化。パフォーマンス分析が詳細にできるようになり、複雑なコンフィグレーションやログ分析といった手間なしにデータベースの状況を把握。クエリのチューニングやスキーマの最適化などが容易になります。またディスク上の暗号化も上位プランではサポートしました。
Heroku Postgres DbXも、8月に発表された新機能です。