すでにGoogleは全部のソフトウェアをコンテナに乗せており、毎週20億個ものコンテナを起動している
Google Cloud Platform担当のシニアスタッフソフトウェアエンジニア Joe Beda氏が先週公開したスライド「Containers At Scale」は、「Everything at Google runs in a container」(Googleでは全部をコンテナで実行している)と説明するページがあります。Everythingがわざわざ太字で強調されています。
つまり私たちが利用するGoogleのすべてのサービスも、Googleの社内で使われているツールもすべて、すでにGoogleではDockerのようなコンテナ型仮想化技術の上で実行されているということのようです。
「We start over 2billion containers per week.」(私たちは毎週20億個以上のコンテナを起動している)とも書いてあり、Google内部ではすさまじい数のコンテナが実稼働していることになります。
いまDockerを中心にコンテナ型仮想化が話題になっていますが、Googleではすでにコンテナがあたりまえの技術になっている、ということなのでしょう。
下記がGoogleにおけるコンテナの利用と管理のアーキテクチャを示したです。
OSの上にノードコンテナマネージャが乗っており、外部のクラスタマネージャがコンテナを管理する構造になっているようです。
ちなみに、Google App Engineの内部もコンテナベースのアーキテクチャになっていることは、先日公開されたドキュメント「Unleashing App Engine Scalability」で明らかになっています。
1つ前の記事「Dockerに最適化したOSイメージをGoogle Compute Engineが提供開始。CoreOSも利用可能に」で、Google Compute EngineがアグレッシブにDockerサポートを進めていると書きました。Google社内ではすでにコンテナが標準になっていることが、Google Compute EngineのDockerサポートの姿勢とそこで使われている技術に表れているのでしょう。
そしてGoogleが私たちに数年先行しているのだとすれば、数年後のクラウドではコンテナ型仮想化がインフラに組み込まれていることが当たり前になっているのかもしれません。
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