[速報]マイクロソフトがDockerと提携、次期Windows ServerでDockerを採用と発表。Microsoft AzureではDocker Hubとの統合も
米マイクロソフトはDocker社と提携し、次期Windows ServerでDockerをサポート。Microsoft AzureでもDockerをサポートするとともに、Docker Hubとの統合も行うと発表しました。
同社のエンタープライズおよびクラウド部門の責任者であるスコット・ガスリー氏が自身のブログ「Docker and Microsoft: Integrating Docker with Windows Server and Microsoft Azure」で明らかにしています。
DockerのWindowsイメージに対応
ガスリー氏のブログによると、Windows ServerとMicrosoft AzureによるDocker対応は以下の通り。
(1)マイクロソフトはDocker Engineを次期Windows Serverに統合。次期Windows Serverにコンテナ分離技術を組み込み、これらコンテナ上で.NETアプリケーションだけでなく、Node.jsやC++などのアプリケーションもサポート。LinuxイメージとWindowsイメージの両方を用いた分散アプリケーションといったものを実現できる(新野注:Windows Server上でDockerのLinuxイメージが動くわけではなさそう。Microsoft AzureではVM上でLinuxとLinux上のDockerをサポート済み)。
(2)WindowsでDockerクライアントにネイティブ対応(docker.exe)。docker runコマンドなどによってLinux、WindowsのどちらのDocker環境であっても管理やデプロイなどが可能。
(3)Docker HubではWindows Serverに対応したコンテナイメージを、Linuxコンテナイメージと同様に入手可能になる。
(4)Docker HubをMicrosoft Azureギャラリー、Azure管理ポータルと統合し、Microsoft AzureからLinux、Windows ServerのどちらのDockerイメージでもデプロイや実行を容易にする。
(5)マイクロソフトはDocker Open Orchestration APIのコードを寄贈。このAPIはどのデータセンターやクラウドであっても、マルチコンテナのDockerをデプロイできるというもの。これにより、Dockerクライアントを使っている開発者が自分のマシンからWindows ServerやMicrosoft AzureのDockerアプリケーションを直接起動できるようになる。
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