Docker専用のLinux軽量OS「CoreOS」が、商用サポート「CoreOS Managed Linux」と管理ツール「CoreUpdate」の提供を開始
CoreOSは、アプリケーションの実行環境をDocker Engineに最適化し、軽量なOSを目指すLinuxディストリビューションの1つです。
ブート可能なOSの領域を内部に2つ持つことでOSのロールバックを実現しつつ安全にOSにパッチを当てることができ、また分散環境で利用することを前提にしたシステムツールを採用することで、大規模分散システムの構築を得意とするOSです。
CoreOSは、オープンソースとして開発され、クラウドとコンテナ技術に最適化した新しいタイプのLinux OSだといえるでしょう。
CoreOSの開発元であるCoreOSは、有償サポートプログラムの対象となる「CoreOS Managed Linux」と管理ツールの「CoreUpdate」を発表しました。
Managed Linuxは有償サポート
CoreOS Managed Linuxの有償サポートは「Managed Linux」と「Premium Managed Linux」の2つ。
有償サポートでは、アップデートパッチの提供、管理ツール「CoreUpdate」の提供、メールでのサポートなどが提供されます。Premium Managed Linuxではこれらに加え、CoreUpdateのオンプレミスでの実行、メールでの優先サポート、電話サポートなども提供。
価格は10サーバまでのManaged Linuxが月額100ドル。25サーバまでのManaged Linuxが月額1200ドル、Premium Managed Linuxが月額2100ドル。50サーバまでのManaged Linuxが2100ドル、Premium Managed Linuxが月額6600ドルなど。最大10万サーバまでのプランがあります。
今後、クラスタ全体をサポート対象とする「Managed Cluster」およびツールも提供予定で、現在はテクニカルプレビュー中。
CoreUpdateはWebブラウザからCoreOSを管理
管理ツール「CoreUpdate」は、WebブラウザからOSのアップデートや実行中のインスタンスの状況などを把握し、CoreOSの管理ができます。
またCoreOS社は同日、800万ドル(約8億円)の投資を受けたと発表しました。これによって同社はCoreOSの開発に今後も十分注力できるほど資金を得たといえるでしょう。
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