[速報]Docker Hub Enterprise発表。独自のDocker Hubを設置可能に。マイクロソフト、AWS、IBMらがパートナーとして提供
Docker社はDockerイメージのリポジトリ機能などを備えた「Docker Hub」をユーザーが独自に設置できる「Docker Hub Enterprise」を発表しました。
Docker HubはDockerコンテナのイメージを保存し、共有することができるインターネット上の公式サービスです。保存した内容をプライベートに利用することや、不特定多数のユーザーに公開できます。
今回発表されたDocker Hub Enterpriseは、このDocker Hubを企業などが自分たちの環境用に設置することを可能にしたソフトウェアです。下記はプレスリリースの説明。
DHE provides enterprises with a turn-key solution that allows their developers to focus on creating multi-container distributed applications behind-the-firewall.
Docker Hub Enterprise(DHE)とターンキーソリューションにより、デベロッパーはファイアウォールの内側でマルチコンテナの分散アプリケーションの開発にフォーカスすることができる。
Docker Hub Enterpriseは以下の特長を備えています。
- 迅速なインストールとGUIによるコンフィグレーション
- ドッカーイメージの保存、管理、共有
- 高可用性とスケーラビリティを備えたアーキテクチャ
- 回復可能なイメージのプッシュ/プル
- ローカルファイルシステム、インメモリ、Amazon S3などのストレージに柔軟に対応
- 拡張性のあるアプリケーションライフサイクル機能を備えたアーキテクチャ
Docker Hub EnterpriseはDocker認定パートナーであるIBM、マイクロソフト、Amazon Web Servcesから提供予定です。
IBMはオンプレミスもしくはクラウドサービスとして、マイクロソフトはMicrosoft Azureのマーケットプレイスを通じて仮想マシンイメージで、Amazon Web ServcesはAWS Test Driveなどを通じて提供予定。
Docker Hub Enterpriseは現在開催中のDockerCon EUでプレビューが公開され、2015年2月に製品化の見通し。価格は未定です。
Dockerは同時に、分散アプリケーションのオーケストレーション機能も発表しました。
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