コンテナ型仮想化「Docker 0.9」リリース。LXCに依存しなくなり、安定性向上など
ハイパーバイザによる仮想化とは異なり、OSの上にコンテナと呼ばれる分離したユーザー空間を作り出すことで、軽量で効率よく複数の仮想サーバを実現するコンテナ型仮想化ソフトウェアの「Docker」が、最新版の0.9をリリースしました。
Dockerはこれまでコンテナを実現するためにLXC(Linux Containers)に依存してきましたが、今回のDocker 0.9からはカーネルのコンテナAPIを直接コールするlibcontainerドライバを独自に開発し同梱。LXCがなくても稼働するようになり、安定性も向上したとのことです。起動オプションにより、従来どおりLXCを使うことも可能。
次バージョンは1.0のリリース候補
次のバージョンはDocker 1.0のリリース候補となる0.10であることも明かされました。1.0に向けて、安定性能向上、メジャーなOSのサポート、より小さなコア、ドキュメントの充実、商用サポートの実現、長期サポートの実現などが課題としてあがっています。
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