Docker 0.11が初めての正式版候補としてリリース。来月には1.0が登場か?
コンテナ型仮想化を実現するソフトウェアとして注目されているDockerの最新版「Docker 0.11」が5月7日にリリースされました。0.11は正式版の1.0に向けた最初のRelease Candidate(正式版候補)となります。
today we’re pleased to announce the immediate availability of Docker 0.11 – the first Release Candidate (RC) for 1.0. From here, we want to continue to get your feedback, focus on quality.
今日、私たちはDocker 0.11のリリースをここに発表します。これはバージョン1.0に向けた最初の正式版候補(RC)です。ここからは、私たちはフィードバックを元にクオリティにフォーカスしていきたいと思います。
(「Docker 0.11 is the Release Candidate for 1.0 | Docker Blog」から)
Docker 0.11の主な新機能は以下です。
SELinuxのサポート
文字通りSELinuxのサポート
Host Networking
host networkingモードでコンテナからホストのネットワークインターフェイスへ直接アクセス可能に
Link hostnames
コンテナがリンクされている場合、お互いをホスト名で発見できる
Ping Docker daemon
DockerデーモンにPingを打ってヘルスチェックなどに用いることができる
Timestamps コンテナごとにログすべてにタイムスタンプをつけるデーモン
詳しくはDockerのブログ「Docker 0.11 is the Release Candidate for 1.0 | Docker Blog」をご覧ください。
6月9日の「DockerCon 2014」で正式版登場?
速いピッチでバージョンアップが繰り返されているDockerですが、いつ正式版が登場するのかについては明確なロードマップが用意されているわけではありません。
実は来月6月9日と10日の2日間、サンフランシスコでDockerのイベント「DockerCon 2014」が開催予定です。このタイミングでRCが登場したということは、この「DockerCon 2014」の基調講演で正式版となるDocker 1.0を華々しく発表、ということを目論んでいるのではないでしょうか。
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