「Cloud Foundry Foundation」設立、Pivotalからガバナンスが移行
オープンソースとして開発されているPaaS基盤ソフトウェアの「Cloud Foundry」は、当初VMwareが開発し、その後VMwareとEMCが合弁で設立したPivotalに開発が移管されました。そのPivotalは2月24日、EMC、IBM、HP、SAP、Rackspace、VMwareらと「Cloud Foundry Foundation」を設立し、Cloud Foundry開発のガバナンスを移管すると発表しました。
PivotalからCloud Foundryへの移管は今年の夏までに行われる予定です。
IBMやHPもCloud Foundryサポートを表明
この移管に際し、PivtalのCEOポール・マリッツ氏はブログで次のように書いています。
This foundation will be dedicated to the evolution of the Cloud Foundry community, the building of an open ecosystem and to accelerated adoption of multi-cloud enterprise PaaS.
このCloud Foundry FoundationはCloud Foundryコミュニティの革新に寄与し、オープンなエコシステムを構築し、マルチクラウド対応のエンタープライズPaaSの浸透を加速していきます。
Cloud FoundryはIBMがPaaS基盤として昨年7月に全面サポートを表明、ヒューレット・パッカードも自社のクラウドのPaaS基盤として採用、SAPも自社開発のインメモリデータベースであるHANAをCloud Foundry対応にするなど、エンタープライズ向けのPaaS基盤としての地位を固めつつあります。
ここでIBMやヒューレット・パッカード、SAPなどと引き続き協力しつつ開発を進めていくために、Pivotalが開発を管理するのではなく、共同で開発を進める体制へと移行することを選択した結果がCloud Foundry Foundation設立の背景なのでしょう。
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