ラリー・エリソン氏がオラクルCEOを退任し、CTOに就任。引き続きフルタイムでソフトウェア部門とハードウェア開発部門を主導
米オラクルは同社の共同創業者でCEOのラリー・エリソン氏がCEOを退任し、CTO兼取締役会長(Executive Chairman of Oracle's Board)に就任することを発表しました。
新しいCEOにはSafra Catz氏とMark Hurd氏が就任。Safra Catz氏は、製造、財務、法務部門を主導し、Mark Hurd氏は営業、サービス、特定業種向け、グローバルビジネス部門を主導、CTOとなったラリー・エリソン氏はソフトウェアとハードウェアエンジニアリング部門を主導すると発表されています。
オラクル取締役会の議長を勤めたMichael Boskin氏は、今回の発表でエリソン氏が引き続きフルタイムで働く予定であるとコメントしています。
Larry has made it very clear that he wants to keep working full time and focus his energy on product engineering, technology development and strategy,
ラリーは引き続きフルタイムで働き、その情熱を製品開発や技術開発、戦略策定などに注力すると明言している。
エリソン氏は先月で70歳に
ラリー・エリソン氏は1977年にオラクルを創業し、以来ずっと同社のトップであり続けました。今回の発表は、そのエリソン氏が会社の業績に関する責任を正式にMark Hurd氏に預け、自分はソフトウェアおよびハードウェアの戦略と開発に集中するように見えます。
エリソン氏は1944年8月生まれで、先月70歳になりました。今後もフルタイムで働くと発表されてはいますが、もしかしたら70歳を節目にオラクルの経営を少しずつ委譲していくことは以前から計画されていたのかもしれません。
今月、9月28日から米国ではOracle OpenWorld 2014が開催されます。28日日曜日の夕方(日本時間月曜日)にはエリソン氏の基調講演も予定されているため、本人から何らかのコメントが出るのではないでしょうか。
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