BlinkがWebKitからフォークして1年。過去のコードの半分は削除されたと
GoogleがChrome/Chromiumのレンダリングエンジンを、WebKitからフォークしたBlinkとして開発をはじめてから1年が過ぎました。
The Chromium Blogにポストされた記事「Blink’s First Birthday」では、この1年を振り返って、アクティブなコントリビュータが200人になり、コードの複雑性が減少したことを挙げ、2014年の最優先課題としてモバイルWebパフォーマンスの向上だと説明しています。
On the technical side, code size and complexity remains an ongoing challenge for Blink. Code complexity slows development and leads to bugs. Fortunately, we’ve been able to aggressively remove and simplify our code because Blink’s only supported port is Chromium. In aggregate, nearly half the codebase has been eliminated since work on Blink began last year.
技術的な面では、コードサイズと複雑性がBlinkの現在進行形の課題として残っている。コードの複雑性は開発を遅延させバグの原因ともなる。幸いなことに、我々はアグレッシブにBlinkのコードベースの削除とシンプル化をすることができている、というのもBlinkはChromiumだけがサポートしているためだ。まとめてしまうと、昨年Blinkがスタート以来、ほぼ半分のコードベースが削除された。
(「Blink’s First Birthday」から引用)
要するにBlinkにはWebKitのコードはもう半分しか残っていないということのようで、1年でかなりオリジナルのレンダリングエンジンへと近づいたように見えます。特にCSSとSVGアニメーション関連は特にシンプル化が進んだところだとのこと。
2014年はモバイルWebパフォーマンスの向上に注力するとしています。
Software performance is critical on mobile devices because of constrained hardware and high user expectations.
ソフトウェアの性能はモバイルデバイスでは決定的に重要だ。というのも、限られたハードウェア資源で高いユーザー体験が期待されるためだ。
そのために以下のプロジェクトなどを推進しているとのこと。
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