「パブリッククラウドで最大の仮想マシン」、Azureが最大32物理コア、450GBメモリ、6.5TB SSDの仮想マシン「Gファミリー」と、IOPSが5万以上/レイテンシ1ミリ秒以下の「プレミアムストレージ」を発表
マイクロソフトは20日(米国時間)に開催されたイベント「Microsoft Cloud Briefing」において、データ処理向けの高性能仮想マシン「Gシリーズ」のリリースを発表しました。
Gファミリーは最大で32コア、448GBメモリ、6.5TBのストレージを提供。コアについては「Dedicated Core」(専用コア)と説明されているため、基盤となるXeon(Haswell)プロセッサの物理コアがそのまま割り当てられます。
マイクロソフトのクラウド部門責任者であるスコット・ガスリー氏は、「パブリッククラウドで最大の仮想マシン。AWSで最大の仮想マシンよりメモリ容量で2倍、Google Compute Engineの4倍だ」と、他社への対抗心を隠そうとしませんでした。
またガスリー氏は21日のコミュニティイベント「AzureConf」の基調講演で、GファミリーのGが怪獣ゴジラからとったものだと冗談めかして伝えています(上記のスライドにもゴジラの画像が使われていますね)。
GファミリーはG1からG5までのラインナップで、今年末までに提供予定。
5万以上のIOPS、1ミリ秒以下のレイテンシ「プレミアムストレージ」
マイクロソフトはまた、5万以上のIOPSと1ミリ以下のレイテンシで、1仮想マシンあたり32TBまで利用可能な高性能のストレージ「プレミアムストレージ」も合わせて発表しました。
ガスリー氏はこうした高性能の仮想マシンとストレージの提供で、クラウドにおけるエンタープライズアプリケーションの新しい可能性が開かれることを期待していると発言しています。
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