AngularJS、次バージョンとなるAngularJS 2.0の開発がスタート
Googleがオープンソースで開発しているJavaScript用のMVCフレームワーク「AngularJS」は、テンプレートエンジンの機能やアニメーション機能、フォームバリデーション、ローカライゼーション機能、依存性注入(DI)など、非常にリッチなフレームワークになっています。
AngularJSの現行バージョンは1.2ですが、メジャーバージョンアップのAngularJS 2.0に向けて作業が始まったことが明らかになりました。
現在はまだプロトタイピングの段階としていますが、AngularJS 2.0は次のようなデザインを考えているようです。
モダンブラウザ対応
Chrome、Firefox、Opera、Safariに加え、Internet Explorer 11以降、およびモバイル対応ブラウザなど、モダンブラウザのみ対応する。
ECMAScript6+
AngularJS 2.0のコードは現在のところすべてECMAScript 6に準拠して書かれている。ただしECMAScript 6は現行ブラウザでは実行できないため、Traceur compilerにてECMAScript 5に変換し、実行可能にしている。
変更の検出の高速化(Faster change detection)
AngularJSの実行速度の多くは、変更を検出する速度に依存している。変更検出はブラウザのObject.observe()メソッドの実装でより高速になり、これはChrome M35で実現される予定だ。
精緻化
実行速度を左右する残りの要素は、アプリケーションのコードだ。そこで、アプリケーションのどこに時間がかかっているか、といった情報の詳細を提供できるようにする。
モジュール化
性能とイノベーション促進のため、AngularJSのあらゆる機能を選択可能にするつもりだ。
タッチアニメーション
アプリケーションでタッチアニメーションが使えるようにする。
このほかにもさまざまなコンセプトが「Angular 2.0」という文書の中で解説されています。いまのところAngularJS 2.0のリリース日は未定、現行バージョンとの互換性も未定とのことです。
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