[速報]次期Android「L」は新VM「ART」を採用。従来のDalvikの2倍の性能、64ビットフル対応。Google I/O 2014

2014年6月26日

Googleは6月26日(現地時間25日)、米サンフランシスコでイベント「Google I/O 2014」を開催。

基調講演ではAndroidの次期バージョンとなる「L」の新機能が紹介されました。Androidにはバージョンごとにアルファベット順の名前が付いており、現バージョンの4.4は「Kitkat」。次期バージョンは「L」で始まることになっていますが、まだ名称は決められていません。

fig

この「L」のAndroid仮想マシンには、従来のDalvikに代わり「ART」を採用することが明らかになりました。Google I/O 2014の基調講演から、ARTについて説明した部分を紹介します。

Dalvikと比較して2倍の性能を実現、ガベージコレクションも高速に

ARTでは、事前最適化コンパイラ(Ahead of Time Compiler)、Just in Timeコンパイラ、インタプリタなどを全面的に書き直し、ARM、x86、MIPSの真のクロスプラットフォームを実現。

fig

バックエンドコンパイラの最適化には多くの努力を注ぎ込み、従来のDalvikにくらべて2倍の性能を実現している。すべての既存のアプリケーションコードがそのまま高速化される。

fig さまざまなベンチマークで、Dalvikの性能を1とした場合のARTの性能を示したもの

ガベージコレクタとメモリアロケータも改良し、ガベージコレクションに伴う一時的停止や停止時間の揺らぎが低減され、アプリケーションがよりスムーズに動くようになった。

fig

ARTは完全な64ビット対応となり、64ビットプロセッサの多くのレジスタ、新しい命令セット、広大なメモリを広大なメモリを活用できる。

x86、ARM、MIPSのNDK(Native Development Kit)を用意しており、また既存のJavaコードは変更なしに動作する。

fig

Google I/O 2014

あわせて読みたい

プログラミング言語 Android Google モバイル




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本