Amazonクラウド、ディレクトリサービス「AWS Direcrory Service」開始。Sambaベース、Active Directory対応

2014年10月23日

Amazonクラウドは、クラウド上でディレクトリサービスを提供する「AWS Directory Service」の提供を開始したと発表しました

New AWS Directory Service

ディレクトリサービスはユーザーやコンピュータ、プリンタなど、ネットワークに接続するものをすべて管理するためのサービス。マイクロソフトのActive Direcoryなどがよく知られているディレクトリサービスの1つです。

多くの企業がオンプレミスのネットワーク上でActive Directoryのようなディレクトリサービスを稼働させていますが、クラウド上でも業務アプリケーションを稼働させるようになると、クラウド上にもディレクトリサービスが求められるようになり、またオンプレミスのディレクトリサービスとの連係の実現も求められるようになります。

今回発表されたAWS Directory Serviceは、そうしたニーズに応え、しかもマネージドサービスとして運用管理は全てクラウド側に任せられるというサービスです。

オープンソースのSambaをベースに構築されており、Windowsドメイン、シングルサインオン、グループポリシーなどActive Directoryの主な機能をカバーしています。

AWS Directory Serviceの2つの使い方

AWS Directory Serviceのおもな使い方は2種類に分かれます。1つは、クラウド上で単純にディレクトリサーバとして稼働させる使い方。これを「Simple AD」タイプと呼びます。クラウド上で稼働しているWindows Serverや仮想デスクトップサービスのAmazon Workspacesなどをこれでまとめて管理できるようになります。

もう1つは、すでにオンプレミスでActive Directoryを運用している場合、それと接続して連係させる使い方。これを「AD Connector」タイプと呼びます。その名称通り、AD ConnectorというツールでオンプレミスのActive DirectoryとクラウドのAWS Directory Serviceを自動的に同期させることができ、オンプレミスとクラウドを統合して管理できるようになり、またユーザーはオンプレミスと同じユーザーIDとパスワードでクラウド上に構築したサービスを使えるようになります。

あわせて読みたい

AWS クラウド




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本