データウェアハウスサービスのAmazon Redshiftに、32コア/244GBメモリ/SSD2.5テラバイトの高性能ノードが登場。しかも1時間あたり120円から
Amazonクラウドで提供されているデータウェアハウスサービスのAmazon Redshiftに、高密度コンピュートノードと呼ばれる大規模ノードが2種類追加されました。
これまでAmazon Redshift用に提供されていた高密度ストレージノードがストレージ容量を重視したものだったのに対し、新たに提供が開始された高密度コンピュートノードは従来より高いプロセッサ性能が設定されています。
2.56TB SSDに32仮想コア、244GBメモリ
高密度コンピュートノードとして新しく追加されたのは、ラージとエクストララージの2つ。
ラージは以下のような構成になっています。
- 160GBのSSDストレージ、2 Intel Xeon E5-2670v2仮想コア、15GiBのメモリ
- プロセッサの性能を表す「ECU」は7。I/O性能は0.2GB/s
エクストララージは以下のような構成になっています。
- 2.56TB SSDストレージ、32 Intel Xeon E5-2670v2仮想コア、244GiBメモリ
- プロセッサの性能を表す「ECU」は104。I/O性能は3.7GB/s
高密度コンピュートノードはすでに利用可能になっており、米国東部リージョンにおける1時間あたりの価格は、ラージが0.25ドル(1ドル100円換算で25円)、エクストララージが48ドル(1ドル100円換算で4800円)。
東京リージョンでは1時間あたりラージが0.33ドル(同33円)、エクストララージが64ドル(同6400円)。
用途によってはコスト3分の1以下に。前払いで1時間あたり120円から
これまでAmazon Redshiftは、いちばん安いノードが高密度ストレージのエクストララージで、2仮想コア、15GBメモリ、2TBストレージという構成。東京リージョンでは1時間あたり1.25ドル(同125円)でした。
しかしストレージが160GB以下で済むのならば、新しく追加された高密度コンピュートノードのラージへ切り替えるだけで、プロセッサ能力はほぼ2倍(ECU4.4から7へ)になる一方、価格は3分の1以下(1時間あたり1.25ドルから0.33ドルへ)となります。用途によっては性能が向上するとともに大幅なコスト削減になるでしょう。
また、Amazonクラウドにはあらかじめ予約金を払っておくと利用料金が安くなるリザーブドインスタンスという仕組みがあります。東京リージョンでこのリザーブドインスタンスを利用すると、高密度コンピュートノードのラージは1年契約の前払いとして800ドル(同8万円)を払うことで1時間あたり0.12ドル(同12円)に、エクストララージは前払い金1万3250ドル(同132万5000円)を払うことで1時間あたり2.75ドル(同275円)になります。
さらに3年契約にすると、エクストララージは前払い金2万3200ドル(同232万円)を払うことで1時間あたり1.2ドル(同120円)という低価格で利用できるようになります。
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