Amazonクラウドが8周年。最初のサービスであるAmazon S3の発表から
いまからほぼ8年前、2006年3月14日にAmazon.comが同社初のクラウドサービスとしてAmazon S3を発表し、クラウドベンダーとしての第一歩を踏み出しました。同社チーフエバンジェリストのJeff Barr氏が、Amazon Web Services Blogに記事「Eight Years (And Counting) of Cloud Computing」をポストし、こんな書き出しで当時を振り返っています。
We launched Amazon S3 on March 14, 2006 with a press release and a simple blog post. We knew that the developer community was interested in and hungry for powerful, scalable, and useful web services and we were eager to see how they would respond.
私たちは2006年の3月14日に、Amazon S3をプレスリリースと簡潔なブログポストとともに開始した。デベロッパーコミュニティは、これに興味を示し、強力でスケーラブルで使いでのあるWebサービスを求めているだろうことは分かっていたし、彼らがどういう反応を示すのか、固唾を飲んで見守っていた。
クラウドというとAmazon EC2のような仮想マシンが注目されがちですが、Amazon.comが最初のクラウドサービスとして展開したのは分散オブジェクトストレージであるAmazon S3であったことは、記録されるべき大事なことでしょう。
昨年の6月に国立情報学研究所 佐藤一郎教授も講演で「分散データストレージがクラウドのコアになっています」と説明しています。Amazon S3はまさにこのコアに位置するものなわけです。そしていまだにAmazon S3のスケーラビリティやアベイラビリティは、ほかのクラウドベンダーとの比較においてAmazonクラウドの差別化要因の1つとなっています。
Amazonクラウドの歴史は、ほぼそのままクラウド業界の歴史だと言ってもいいでしょう。登場から8年、まだまだクラウドの進化は加速を続けています。Jeff Barr氏はブログの最後をこう締めくくっていました。
Stay tuned for the next eight years and you won't be disappointed!
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