テラスカイとサーバーワークス、北海道にクラウド専門の運用サービス企業「スカイ365」設立へ
クラウド専業のテラスカイとサーバーワークスが昨年9月に提携を発表したとき、テラスカイ社長の佐藤秀哉氏は「いまは私どものエンジニアは売り切れているくらいの状況です」と、クラウド関連のエンジニア不足を語っていました。
同社だけでなく人材不足はクラウド関連の多くの企業にとって共通する悩みになっており、企業を成長させていくうえで必要な優秀な人材を採用しようと、多くの企業が手を尽くしています。
その人材不足の中、テラスカイとサーバーワークスはクラウド専門の運用サービス会社「スカイ365」を設立すると発表しました。
クラウド上システムの運用代行サービス
スカイ365は当初、Amazonクラウド上に構築したシステムを対象とした運用代行サービスなどを主な業務とする予定です。具体的にはサーバの起動や停止から死活監視、異常時の復旧、バックアップ、各種ヘルプデスクなど。次期フェーズではSalesforce1プラットフォーム上に構築されたシステムなどへと対象を広げていくとしています。
サービス開始は9月1日からで、開始時点では6名程度にテラスカイ、サーバーワークスがサポート。半年で20名体制を目指します。
人材獲得のため北海道に設立
注目すべきは、スカイ365は北海道札幌市に設立されることです。テラスカイ広報によると北海道に設立した理由は人材獲得と災害リスクの2つ。
人材獲得の面では、北海道は大都市圏としては有効求人倍率が0.89倍と採用環境がよく、それでいて一定の労働人口を抱え、しかもデータセンターや監視センターが進出しているため業務経験者が比較的豊富だとのこと。
また、地震や台風、津波などの災害リスクも高くなく、事業継続性の面での優位性もあると説明しています。
前述のように、特に首都圏を中心にしたクラウド関連の人材不足は多くの企業にとって深刻です。今後はスカイ365のように、首都圏外でのクラウド人材獲得に熱が入るようになっていくのかもしれません。
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