国内クラウド基盤ソフトウェア市場の大きさ、2014年は140億円。VMwareがリード
調査会社のIDC Japanは、国内のクラウド基盤ソフトウェア市場規模の調査結果を発表しました。
クラウド基盤ソフトウェア(同社の呼称はクラウドインフラストラクチャソフトウェア)とは、パブリッククラウドやプライベートクラウドを構築、管理するために必要なソフトウェアで、主に仮想化ソフトウェアとシステムソフトウェアで構成されます。
IDC Japanの調査結果によると、クラウド基盤ソフトウェア市場の規模は2013年が100億4000万円。2014年は39.9%成長の140億4900万円とのことです。国内クラウド基盤ソフトウェア市場の2013年から2018年までの5年間の年間平均成長率は34%、2018年には434億円規模になると同社は予想しています。
2013年時点での市場シェアトップはVMwareで35%以上。2位以下は僅差でIBM、富士通、マイクロソフト、HPが続くとのことです。
注目されているクラウド基盤ソフトウェアは、オープンソースで開発されているOpenStack。NECはすでにOpenStackを基盤としたクラウドサービスの提供を開始し、NTTコミュニケーションズ、IDCフロンティアなどのクラウドサービスプロバイダも採用しています。また、Red HatはHPなどからもOpenStackの商用ディストリビューションが提供され、エコシステムが急速に形成されているとIDC Japanは報告しています。
同社の調査によると、プライベートクラウドの構築をしている企業、予定している企業の14.7%が、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアを積極的に使うという方針で、またベンダーのサポートがあれば使う方針の企業が26.4%、もっと成熟してから使う方針の企業が16.9%とのことです。
あわせて読みたい
日本から初めて3人がHadoopコミッタに就任。NTTとNTTデータから。業務としてのコミッタは人事評価も有利になる?
≪前の記事
米「Dr. Dobb's」が2014年末で更新終了。減収が理由と