マイクロソフトの最新データセンター事情。リージョンあたり16棟のデータセンターと60万台のサーバ
マイクロソフトは21日(日本時間22日未明)に開催したイベント「AzureConf」において、クラウド部門の責任者であるスコット・ガスリー氏が、同社の最新データセンター事情の一部を明かしました。
現在マイクロソフトは米国、欧州、そして日本など19のリージョン(地域)にデータセンターを展開。ちなみに日本には東日本リージョンと西日本リージョンがあります。
リージョンを構成するデータセンターの施設は、建物1つがフットボール競技場ほどの大きさ。ジャンボジェットなら2機が駐機できるほど。
1つのリージョンにはこの施設が最大で16棟あり、最大60万台のサーバが稼働しているとのことです。
ガスリー氏は、こうしたハイパースケールなクラウドを提供できるのは世界でもGoogle、Amazon、そしてマイクロソフトの3社だけだと指摘。そしてマイクロソフトはエンタープライズに対応したサポートやハイブリッドクラウドのサポートなどで他社と差別化できる唯一の企業だとしています。
データセンターの建物の大きさやリージョンあたりのサーバ台数の話は、おそらくマイクロフトが米国や欧州に自前で構築したデータセンターが想定されていて、東日本リージョンや西日本リージョンはもう少しこじんまりしているのではないかと推測されます。それにしても、例えばリージョンあたりのサーバ台数を割り引いて平均で20万台程度のサーバが稼働していると想定しても、19カ所で380万台のサーバが稼働していることになるわけで、ハイパースケールのクラウドの規模にあらためて感心します。
あわせて読みたい
Amazonクラウド、ディレクトリサービス「AWS Direcrory Service」開始。Sambaベース、Active Directory対応
≪前の記事
「パブリッククラウドで最大の仮想マシン」、Azureが最大32物理コア、450GBメモリ、6.5TB SSDの仮想マシン「Gファミリー」と、IOPSが5万以上/レイテンシ1ミリ秒以下の「プレミアムストレージ」を発表