米マイクロソフト、ノンプログラミングでWindows Metro Styleのアプリを作れる開発ツール「Project Siena」β版公開
プログラマではないビジネスの専門家やコンサルタントなどのためにプログラミング不要でいわゆるWindowsのMetro Styleアプリケーションが開発できるツール「Project Siena」を米マイクロソフトがベータ版として公開しました。
Project Sienaは、アプリの画面を定義し、画面遷移を定義し、表示データと関連づけるなどの操作で手軽にアプリケーションが作れると説明されています。説明の一部を引用します。
Siena apps are as easy as editing a document. You place some visuals on a canvas. You hook them up to your data. You customize how your app looks and works. Then, if you need special logic and intelligence, you write some Excel-like expressions. You can use your app immediately, or share it with colleagues or the world.
Sienaアプリはドキュメントを編集するように簡単にできます。いくつかのビジュアルをキャンバスの上に載せ、データとつなぎます。そしてアプリの動作と表示をカスタマイズします。もしも特別なロジックやインテリジェンスを埋め込みたいのであれば、Excelのような式を書くこともできます。アプリケーションは作ったらすぐに使い始められますし、社内で、あるいは世界に公開することもできます。
下記はExcelをデータソースとして読み込んでいるところ。SharePointやクラウドなどもデータソースにできるとのことです。
画像の下にスライドバーを付け、スライドバーが示すカロリーによって表示する料理の写真を入れ替えるというロジックをExcelのような式で入力可能。
Project Sienaの詳細は、専用の解説ページから参照できます。
マイクロソフトにとってWindows 8から搭載した、いわゆるMetro Styleによるタッチインターフェイスがユーザーに受け入れられるかどうかは、WindowsがデスクトップPC用のOSという枠を越えてスマートデバイスの時代に生き残れるかどうかを決定する非常に大きな要素です。
そのために重要なのがMetro Style対応アプリケーションの充実です。Project Sienaはそうしたアプリケーション充実策の一環であることは間違いありません。ちなみに、Project Sienaで開発されるアプリケーションの内部はHTML5とJavaScriptが使われており、これらを直接カスタマイズすることでアプリケーションを拡張することも可能だそうです。
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