[速報]Windows Azure、モバイルサービスでiOSアプリを自動生成。オートスケール機能、Active Directory機能も追加。Build 2013(Day2)
マイクロソフトがサンフランシスコで開催中のイベント、Build 2013。2日目の基調講演はデベロッパー向けのツールとプラットフォームがテーマになりました。
2日目の基調講演から、Visual StudioとWindows Azureの新機能を中心にダイジェストで紹介しましょう。
(本記事は「[速報]マイクロソフトがASP.NETでTwitter Bootstrap、Ember.jsなどを採用。Visual StudioではCSS3の対応ブラウザをその場で確認。Build 2013(Day2)」の続きです)
Mobile ServicesでiOSアプリのコードを自動生成
Windows Azure Mobile Services。ここではiOS用のモバイルアプリがいかに簡単に開発できるかを紹介しよう。
まず、Windows Azure上でモバイルサービスを作る。開発者のために20MBのSQL Dataabseが無料で使える。
これで「mylists」という名前のモバイルサービスを作った。iOS以外でも同じことができるが、ここではiOSのボタンを押す。すると、xcodeのプロジェクトが生成されるので、それをMacにダウンロードする。
xcodeプロジェクトをダブルクリックするとxcodeが起動する。初期アプリケーションが含まれているので、シミュレータで実行する。もうWindows Azureのデータベースをモバイルからデータ追加、削除、更新できるようになっているのだ。
試しにシミュレータから1件入力して、それをWindows Azureコンソールから見てみよう。ちゃんとWindows Azure側に1件追加されている。
さらにサーバ側のコードに1行足してみよう。日付のアイテムData()を追加する。そしてシミュレータからデータを追加してみる。
すると、さっきはなかった日付の列が自動的に増えている。
Windows Azureにオートスケール機能が追加
Scott Guthrie(スコット・ガスリー)氏登場。CVP, Windows Azure。
次はサーバでのスケールについて。Windows Azureはオートスケールを簡単に実現する。
先ほど作ったWebサイトのオートスケールを設定してみよう。
スモールインスタンスで、最小インスタンス数を3、最大インスタンス数を7にし、CPUの利用率が40%を切ったらサーバの台数を減らし、60%を超えたら台数を増やす、という設定だ。
ワーカーロールでは、CPUの負荷ではなくキューにどれだけ処理がたまっているかでスケールを設定できる。仮想マシンでは、CPUの負荷とキュー、どちらでも設定できる。
オートスケール機能は無料で使える。
クラウドのActive Directoryでシングルサインオン実現
Windows Azure Active Directory。クラウド上にディレクトリを持つことができて、企業がすでにオンプレミスでActive Directoryを使っていれば、同期して利用できる。
モバイルからWindows Azure Active Directoryへ認証し、シングルサインオンを実現するアプリも簡単に作れる。
すでにWindows Azure Active Directoryが動いている状態で、Visual Studio 2013からASP.NETのアプリケーションを作る。このとき、右の「Change Authentication」のボタンを押す。
ここで、生成するアプリの認証先をクラウドに設定することができる。
これでVisual Studio 2013からASP.NETアプリを生成。ブラウザでプレビューしてみると、ログイン画面が表示された。Active Directoryに登録されているIDとパスワードを入力する。
表示されたアプリケーション画面の右上に、ログインしたIDが表示されている。
Windows Azure Active Directoryは、Office 365やほかのアプリの認証も統合し、シングルサインオンを実現できる。
例えばAWSのアカウントをシングルサインオンに加えることもできる。あらかじめ多くのサービスやアプリケーションが登録されている。
企業にとって、こうしたシングルサインオンはよりセキュアな環境を実現できるだろう。例えば、従業員が辞めたときには、すべての企業のデータやサービスをまとめて一斉に停止することができるからだ。
Build 2013
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