[速報]「Salesforce1」をセールスフォース・ドットコムが正式発表。全面的にモバイル対応へ。Dreamforce '13
セールスフォース・ドットコムは、同社のサービスを刷新した新プラットフォーム「Salesforce1」を、サンフランシスコで開催中のイベント「Dreamforce '13」で正式に発表しました。
同社はこれまでChatterのような企業内ソーシャル、HerokuのようなPaaSの買収などでクラウドサービスを充実させてきましたが、Salesforce1はほぼ全サービスにまたがる全面的な刷新で、同社創業以来もっとも大がかりな新ブランドの発表といえます。
Dreamforce '13の基調講演での発表をダイジェストで紹介しましょう。
Salesforce1を発表
セールスフォースドットコム CEO、マーク・ベニオフ氏。
オープニングアクトに登場したのは、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース。「The Power of Love」を派手に演奏して、基調講演がスタート。
ベニオフ氏。これまでにないほど期待を込めて「Salesforce1」を発表する。
いま、Internet of Customer(顧客がネットでつながる)の時代だ。つぶやきの向こうに、デバイスの向こうに、誰かのアクションの向こうに、インターネットのどこにもお客様がいる。
従業員とも、パートナーとも、製品とも、お客様とも、ソーシャルやモバイルデバイスでつながる必要がある。あらゆる方法でお客様とつながろうとしているのだ。
だから私たちは「カスタマーカンパニー」になる必要がある。そして多くの会社はその方法を知りたがっている。だから、このカンファレンスが満員になるのだ。
しかしエンタープライズアプリケーションは、簡単にモバイルデバイス対応できるほどシンプルではない。どうやればいいのか?
私たちセールスフォース・ドットコムも、1999年開発以来、データ、メタデータ、Apex言語、カスタムオブジェクト、カスタムアプリケーション、こうした大量のものをどうするのか。
スマートフォンやタブレットに、ソーシャルに、どうやって対応していけばいいのだろう。
そう、ヒューイ・ルイスが歌ったように未来へ戻らなければならないのだ。これまで積み重ねてきたもの、すべてのコード、すべてのリソース、VisualForceや、やってきたことすべてを未来へ。
全面的にモバイルデバイスへ対応
(雷鳴とともにスモークが上がり、ステージにテスラ自動車が滑り込む)
セールスフォース・ドットコム CTO パーカー・ハリス氏が登場。
(ハリス氏)未来へ行ってきたんだ、デロリアンでね。そして「Salesforce1」を持ってきた、このiPhone 15の5次元プロジェクターに入れて。ちょっとつなげてくれないか。
(ベニオフ氏)未来では、カスタムアプリケーションもVisualForceも全部モバイルデバイスで動くんだね。
(ハリス氏)そう、それを持ってきたんだよ!
(ベニオフ氏)それについて詳しく教えてほしい。
Salesforce1の5つの特徴について。
Salesforce1では、すべてがAPI、モバイルフレンドリーなAPIだ。データAPIでデベロッパーはさまざまなデータにアクセスでき、モバイルアプリケーションを構築できる。VisualForceはモバイルに対応した。
ISVはSalesforce1へアプリケーションを公開できる。
管理者はすべてをモバイルから管理できる。
ユーザーは、これまでのSalesforce.comのアプリケーションをモバイルから利用できる。Salesforce1のモバイルアプリはiOS/Androidのいずれも公開されている。
Salesforce1は、体験を完全にカスタマイズできる。企業に合わせてロゴやブランド、色などをすべてカスタマイズ可能だ。
Salesforce1は、未来のためのカスタマープラットフォームなのだ。
Dreamforce '13
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