[PR] Excelシートを独自解析し、見た目も機能もHTMLに変換。ブラウザからの入力値をサーバでExcelシートへ書き戻しも実現。アドバンスソフトウェア
サーバでの業務データ処理結果を、もしもExcelシートとして生成することができれば、見やすくてユーザーが再利用しやすいレポートとして提供できるでしょう。あるいは、きれいに作られたExcelシートの文字の大きさや色、罫線、計算式などをそのままWebページに変換して入力フォームとして利用できるようにすれば、特別なフォーム作成ソフトウェアを使わなくとも、誰でも高度なフォームが設計できるでしょう。
Excelは多くの仕事の現場で、さまざまな情報の管理や受け渡しのためにもっとも活用されているアプリケーションであることは論を待ちません。そのExcelの能力を活用、拡大して、さらに高度なアプリケーションに結びつけていけるライブラリやツール群を開発しているのが、福井に本社を置く「アドバンスソフトウェア」です。
アドバンスソフトウェアは、WindowsアプリケーションやサーバでExcelシートを生成できる「ExcelCreator 2012」や、Excelを帳票デザイナとして簡単に高度な帳票を作成できる「VB-Report 7」などをリリースしています。
HTMLの複雑なテーブルでさえExcelから一発生成
同社の新製品として今年10月にリリースされたのが、ExcelシートをダイレクトにWebページへ変換する「Excel to HTML」です。PC上でExcelシートを変換できるだけではなく、サーバ内で変換する「Excel to HTMLサーバーコントロール」も含まれています。
HTMLへ変換できるのは、セルの幅や高さ、文字の大きさや配置、色などだけでなく、カンマ区切りや通過、パーセンテージなどの表示形式、セルの保護、そして計算式、数値範囲やリストからの選択といった入力規則までWebページで再現してくれるのです。入力セルはタブで移動できます。
これは、すでに業務で使われているExcelシートをそのままWebアプリケーションへとつなげるだけではありません。Webページで複雑なテーブルを美しく、かつ機能的に作ることはWebデザイナーにとって非常に手間がかかる困難なことでもあります。「Excel to HTML」はその手間を大いに削減し、表現の幅を拡大してくれるのです。実際にこのサンプルページの内容を見れば、いかに大きな表現力があるかは一目瞭然でしょう。
さらに「Excel to HTMLサーバーコントロール」には、HTMLに変換したExcelシートのセルにWebブラウザから入力された値を、元のExcelシートに書き戻すこともできる、HTMLとExcelシートの双方向機能を備えています。
この双方向機能を活用することで、Webブラウザをビューワとして使うだけでなく、Webブラウザが動作するPCであればExcel不要で入力作業ができますし、タブレットやスマートフォンをデータ登録端末として業務アプリケーションで利用するところまで利用範囲を広げることができるのです。
Excelシートを緻密に分析してきた
現在でこそ、ExcelシートのデータフォーマットはOpenXMLとして公開されています。しかしアドバンスソフトウェアの代表取締役 山本一浩氏は「私たちは過去すべてのバージョンのExcelシートをこれまで分析し、公表されていないことも、バージョン間の微々たる違いまでも把握しています」と、同社製品のExcelシートの生成や読み取り機能がきわめて正確であることを強調します。
Excelシートの詳細なデータフォーマットをマイクロソフトが公開したことはこれまでありませんでした。現在公開されているOpenXMLの情報でさえ、製品版のExcelのデータフォーマットをすべてカバーしているわけではありません。
マイクロソフトと資本関係や提携関係があるわけでもない従業員9名のパッケージソフト会社がなぜ、これほど精緻なExcelの内部情報を得ることができたのでしょうか?
山本氏が振り返ります。「30年以上前。当時はオフコンの受託開発をやっていたのですが、自社にはそのオフコンがなかったのと、当時のPC-9801のほうが漢字変換などもずっと使いやすかったのです。そこでPC-9801で作業ができるようにと、受託そっちのけでPC-9801からオフコンへのデータコンバータを作りました」。
これが発端となり、その後NECの表計算ソフトであるLANPLANとロータス1-2-3やExcelとのデータコンバータの開発に取り組むことになります。
「ところが1-2-3のフォーマットは公開されていたのですが、Excelのフォーマットは公開されていませんでした。そこで、セルに“1”と入力して保存したらどうなるか、“a”で保存したらどうなるか、というのを繰り返して解析しました」(山本氏)
それは明らかに地道な作業の繰り返しであることは間違いありませんが、同社はExcelのバージョンが変わるたびにこうした調査を繰り返し、細かい違いまで分析してデータを蓄積し、それを自社製品へと反映していくことになります。その積み重ねが同社を徹底的にExcelデータフォーマットに詳しい企業へと押し上げていったのです。
Excel to HTMLを用いたサードパーティアプリも
新製品の「Excel to HTML」では、HTML、CSS、JavaScriptというWebテクノロジーにも対応し、製品の幅を広げました。同社取締役の魚見充孝氏は、これをWebデザイナーも含めて多くの人に使ってほしいと話します。
「HTMLでテーブルタグを使ってフォームをレイアウトする作業は、文字の大きさや罫線、セルの結合などまで考えるとても面倒です。これがExcelシートでデザインしたものが簡単に、ほぼそのままHTMLに変換できますし、フィールド間をタブで移動してさくさく入力できる動作も実現しました。Webデザイナーの方も含めて、多くの人に使ってほしいですね。価格も1万2000円(税別)と抑えました」(魚見氏)。
HTML化されたExcelシートは入力フォームとして使うこともできます。入力されたデータもサーバでExcelシートへ書き戻すことが可能です。「例えば、靴屋さんのようなところが在庫をExcelのシートで管理していたら、倉庫ではHTML化したWebページからタブレットで在庫数を入力し、事務所ではそれをExcelで参照する、というアプリケーションも簡単に作れます」(山本氏)
すでに「Excel to HTML」を利用したサードパーティのアプリケーションも登場しています。それが株式会社ナルボの「ワークフローEX」です。Excelで作成した稟議文書がそのままワークフローに載るというこの製品の、モバイルビューワ機能でExcelシートをWebブラウザから参照し、申請、承認、回覧などができる機能を実現しています。
ソフトウェアの精度にこだわる技術者集団
アドバンスソフトウェアのアプリケーションはすべて自社開発。これまでの製品サポートなどから得てきた要望や知見は積極的に製品に反映されます。
山本氏は「ソフトウェアの精度にこだわる技術者集団、というのが弊社の特徴」と自社を評します。ツールやライブラリにバグがあれば、それを使ったアプリケーションもバグを抱えたままになりますから、高い品質は重要です。そうしソフトウェア作りを含めて、山本氏は「ソフトウェアの精度にこだわる」と表現しているのでしょう。
次回「Excelシートが連係する業務をHTML/JavaScriptに変換でExcelいらずに。タブレットからも利用可能。「Excel to HTML」」へ続きます。ExcelシートをHTML/JavaScriptに変換することで業務が効率化し、タブレットにも対応するという「Excel to HTML」の活用例を紹介していきます。実際に業務用のExcelシートがどう変換されたのか、変換後のWebページも公開します。
(本記事は、アドバンスソフトウェア提供のタイアップ記事です)
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