PhoneGap/Cordova 2.9がリリース。次の3.0ではコアがスリムになりFirefox OS、Ubuntuなどもサポート予定
HTML5/CSS/JavaScriptで開発したWebアプリケーションをラップしてネイティブアプリケーションのように動作させる、いわゆるハイブリッドアプリケーションを開発するためのフレームワークとして知られるPhoneGap/Cordovaの最新版2.9がリリースされました。
Apache Cordovaがオープンソースのプロジェクト名、PhoneGapはアドビの製品名です。
バージョン2.9は大きな機能追加はなく、基本的にはバグフィクス中心にメンテナンスリリースになります。バージョン2.xは今回のリリースで終了となり、今月中にメジャーバージョンアップとなるPhoneGap/Cordova 3.0の詳細が発表される予定です。
PhoneGap 1.0がリリースされたのは2011年の8月、そしてPhoneGap 2.0が昨年の7月にリリースされているため、ほぼ1年ごとにメジャーバージョンアップしていることになります。
PhoneGap/Cordova 3.0ではFirefox OSやUbuntuサポートも
PhoneGap/Cordova 3.0の概要は、PhoneGapのブログ「Coming soon! What to expect in PhoneGap 3.0」で解説されています。
まず、開発用にコマンドラインインターフェイスが追加されることで、これまでより容易で迅速な開発が可能になります。ビルドツールやバージョン管理ツールなどとの統合もしやすくなるでしょう。
対応プラットフォームも、Android、iOS、Blackberry、Windows Phoneなどに加えて、Firefox OSとUbuntuの対応が表明されています。UbuntuもモバイルOSへの対応を進めているため、それに合わせて対応を進めているということなのでしょう。
また内部アーキテクチャにも変更が行われます。これまでコアコンポーネントとAPIが一体化し、その外側にプラグインが構成されていましたが、コアコンポーネントをスリム化し、APIとプラグインはその外側に追加されます。これによってコアが小さくなって高速化や安定化に貢献するうえ、新しいAPIの追加やプラグインの追加が容易になり、Webの変化に追従しやすいという利点があるようです。
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