シーゲイトがPCIe接続のサーバサイドフラッシュに参入。Viridentとの戦略提携で
ハードディスクのストレージベンダとして知られる米シーゲイトが、PCIe接続のサーバサイドフラッシュストレージに参入することを発表しました。
米シーゲイトは、PCIe接続のサーバサイドフラッシュ製品を提供している米Viridentと戦略的提携を締結。同社製品のOEMを受けることで、シーゲイトブランドのPCIe接続型サーバサイドフラッシュストレージの製品展開を行います。
ViridentのFlashMAXIIは、550GBから最大2.2TBのフラッシュメモリを搭載したPCIe接続型のサーバサイドフラッシュストレージ。150万IOPSの性能を提供し、フラッシュに最適化したRAID構成による高信頼性を提供しています。
シーゲイトは今回の提携と同時にViridentに対する投資も実行し、取締役の席をひとつ確保することも合わせて発表しました。
市場の変化の速さに対応するための提携か
ハードディスクのストレージを主力製品とするシーゲイトが、独自の製品ではなく他社のOEMとしてフラッシュストレージ市場に参入を発表するということは、それだけ短期間でフラッシュストレージ市場に参入しなければならなかった、という市場の変化の速さに対応するためのものでしょう。
ViridentはFusion-ioの製品とサーバサイドフラッシュの市場で正面から競合するベンダ。サーバサイドフラッシュの分野でもハードウェア性能による差別化は難しくなってきているので、この先はハードウェア性能や機能を活用するソフトウェアによる差別化がストレージベンダにとって重要になってくるはず。シーゲイトとViridentは共同で次世代製品の開発にも取り組むとしており、これからどのような製品が登場してくるのか、楽しみです。
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